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日常と旅情の狭間で in 仙台・宮城

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Rena4011

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2017.05.08
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カテゴリ:日常
梅雨のはしりのような、小雨が降ったり止んだりの一日、
西の空が明るくなってきた。
と思えば、夕日を背に、黒雲の切れ間にかかったオーロラのような二重虹。


……ノアの方舟の、大洪水のあとの虹。
水が引き、地に降り立った一族に、人の行いを呪い生きとし生けるものを滅ぼそうとすることは二度とないと、神が約束したあかしの虹。
日没とともに蛙の合唱が始まり、七色のグラデーションは闇にとけていっても、
太古からの約束は、変わることがない。


小牛田駅前の朝市へ出かけてみた。
午前六時、あらおはよう、今年もよろしくと、あちこちで交わされる挨拶。
行列の先の屋台には三角揚げか豆腐汁か、老若男女、夏のはじめの日曜の朝は、ちょっとしたお祭りだ。
石巻のシラスと地物野菜と蒸しパンを買って……植木鉢はまた今度。


ひさしぶりに霧の晴れた朝、
水の張られた田んぼが、徐々に高度を上げる太陽を映す。






きょうもトラクターがやってきた。
あたらしい一日、あたらしい季節が動きだす。

うるわしき山河だ。
そして、かつて白河以北と軽んじられては不覊独立を誓い、
今日(こんにち)もさる大臣の心ない言葉に満開の桜の写真で応える奥州人魂のたくましきこと、
シロツメクサを通りこして、岩の隙間から生えいづるスギナのごとし。

やがて訪れる秋の実りを信じて、
そして来年の春は、日和山の桜を拝めればと……
都市の雑踏に疲れたら、この空と太陽を思い出して、
きょうからまた一歩一歩。





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Last updated  2017.05.08 18:27:48



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