|
カテゴリ:日常
秋台風と、ひきつづいた不穏な空がようやく過ぎ去り……
あのあと、久しぶりに拝んだ朝日(10月17日)。 霧雨もようの休日、薪を運び入れて、割り器の錆を落として慣らし焚き(10月22日)。 日陰に入りたくなるくらいの陽気に実感がないながら、気がつけば月が変わっている。 丸森町 金山地区にて(11月2日)。 むずかしい言葉に用はない、押しつけのような善意もいらない、 ただ、目の前のものを、一つひとつ片付けてゆくのみ。 お昼ご飯は、きょう営業再開しましたという店のお弁当に黒ごまプリン付き。 ようやく断水から解放され、砂利道が整備され、ボランティアバスが走り…… 仙台にことし赴任したので、という彼女、かつて当地で農業関係の活動をしていたという彼女、 こんな状況でも笑顔をたやさず迎え入れてくれる地元のひとと、腰を据えて支えようとするひとの力が、なにかの縁で集まってくる思いを形にできるくらいに、やっとなりつつあるところかな。 こわれた景色は、傷ついたひとびとは、見世物でないのにと…… あのこと、とこのことが同じだというつもりはないけれど、 そして事あるごとに水に恐れをなす街の暮らしそのものが、あのこと、がまだ終わっていないのかもしれないけれど、 ただ、なにかを口ににすれば、誰かの傷をえぐるのではないかと、言葉を失うことについては、 現地に入ったかどうか、いつ何処に入ったか、たぶんそんなことはあまり関係なく…… あのとき、と同じこと。 名もない絆が必要とされる今はまだ、ほどよい言葉が見つからないけれど、 もう少し、ときどき訪れて地元のひとや、支えようとするひとの話に耳を傾け、町の歩みを見守っていければいいのかな。 そしてみんなが笑顔を取りもどした頃に、ライン下りやら、ころ柿の吊るされた館を訪れてみるのもいいのかな。 阿武隈川の夕景。 河川敷には爪あとが生々しいけれど、 もうしばらく辛抱がつづくひとたちにも、これから訪れるひとたちにも、 きっと、太陽が背中を押してくれるはず…… 明日を信じて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.11.03 21:07:42
[日常] カテゴリの最新記事
|