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2011年01月08日
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7日、食料品を仕入れて帰宅。

夕食を作るまで時間があったので、録っておいた映画「最高の人生の見つけ方」を見たんだけれど、評が良かった割には感動が薄かった。
いかにもアメリカ的な、安易な作り方だと思いましたよ。

食後早く寝てしまったせいか、午前3時に目が覚めました。
どうせテレビは通販番組しかやっていないので、また録画しておいたものを観ることにしました。

池上彰さん解説の「サウンド・オブ・ミュージック」。
映画館でも観たし、テレビでの放送でも観た記憶があるのに、何故だか録画してしまいました。
たぶん、「池上彰さんが解説」というところに興味が引かれたのだと思います。

池上彰さんは、サウンド・オブ・ミュージックの主人公達「トラップ一家」の生活していたオーストリアの置かれていた困難な立場を、わかりやすく解説してくださいました。

当時、1930年代のオーストリアは、周囲をドイツ・イタリア・スイスに囲まれた、北海道ほどの面積しかない小国でした。
周りに海のない大陸の中の国家なのですが、トラップ一家の主、トラップ大佐は元海軍将校。
池上彰さんは地図を用いて、海のない国の海軍について解説されました。

その20年ほど前、第一次世界大戦以前のオーストリアは、「オーストリア=ハンガリー帝国」として、現在のクロアチア・スロベキアを領土としていた広大な国家で、海にも面していたので海軍が存在していたそうです。

ところが第一次世界大戦で敗北して、領土が狭められ海に面しているところがなくなり、海軍もなくなってしまったのです。

退役軍人として職を無くしたトラップ大佐は、妻も失い、失意のどん底だったのです。
そこにマリアが、修道院から家庭教師として派遣され、7人の子供たちに信仰と愛と歌によって接していきます。

ナチスドイツの侵攻。
1938年3月、オーストリアはドイツ帝国に併合されます。
当時オーストリアには、ドイツ人が多く住んでいましたので、併合は歓呼の声に迎えられた部分もありました。
その当時のニュース映像を映しながら、行進するナチの軍隊と歓呼して迎えるオーストリア国民の姿を、池上彰さんは解説していました。

もちろん、オーストリア人は、併合を歓迎する人ばかりではありません。
トラップ大佐は、ナチスのドイツ帝国の支配には、賛同していませんでした。
それなのに、優秀な海軍将校であったトラップ大佐に、第三帝国海軍から出頭命令が下るのです。
家族は亡命を企てます。

ザルツブルク音楽祭に出演したトラップ一家は、協力者の力を得てマリアの修道院に逃げ込み、山越えをして亡命します。

と、ここで池上彰さんの解説が入りました。
山越えをすると、ドイツ帝国の領土なので、現実は山越えではなく船での逃亡とのことでした。

「サウンド・オブ・ミュージック」は、実在のトラップ一家をモデルにはしていますが、やはりそこは映画。
いろんな脚色があるようです。
アメリカ式のハッピーな光景もいろいろね。

でもそれらを考えても尚、この映画は魅力的です。
マリアを演じた「ジュリー・アンドリュース」さんの歌声、7人の子供達の愛らしさ、そして
「ドレミの歌」を始めとする覚えやすい楽曲の数々。

特に「エーデルワイス」はザルツブルク音楽祭で歌われますが、ナチス兵が取り囲む中、オーストリアへの愛国の歌として印象的に使われます。

トラップ一家の合唱に続き、歌いだすオーストリアの観客達。
歌声は一つになり、会場を包み、割れんばかりの拍手が鳴り止みません。
形の上では併合ですか、ドイツ帝国に組伏せられたオーストリアの人々の、抵抗の歌声となったのです。

第二次世界大戦前夜を舞台にした映画だということが、池上彰さんの解説でよく理解できました。

何度も観ていたのに、単なるミュージカル映画としか思っていませんでした。
もちろん、単なるミュージカル映画なのでしょうが、そのストーリーに大きく影を落とす時代背景がわかれば、一つ一つの映像が納得できます。

大佐がナチスの旗を破るシーン、郵便配達がナチスに入党して心からそれを誇りに思っている様子、邸宅でのパーティーにも影を落とすナチス、忍び寄る第三帝国の足音。
映画では、そういうことが描かれていたのに、見過ごしていたというか、流して観ていたというか、ストーリー展開の部分としか感じていませんでした。

今も世界のあちこちで、このような「帝国の足音」におびえている人々がいるかもしれないと思うと、堪らない気持ちになった映画でした。
1965年公開の、映画産業が生き生きしていた良き時代の、アメリカ映画です。












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最終更新日  2011年01月08日 09時56分54秒
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