カテゴリ:病気・予防接種
2017年10月9日(月・祝)
7日に救急車で救急救命センターに運ばれた夫は、緊急手術を受け手術室を出たのは8日の午前3時でした。 集中治療室での夫の姿は、家族としてはは息を飲むようなたくさんの機械に縛り付けられたものでした。 けれども、そのどれもが命を救うために必要なものです。 林のように立っている点滴の器具や、たくさんのモニター。 腕に、身体に刺さっているだくさんの針! 喉には人口呼吸器が差し入れられ、目をそむけたくなるほどの痛々しい姿でした。 手術が終わった直後、執刀医から丁寧な手術と処置内容の説明があり、今後の治療方針、入院の予定日数等が告げられました。 医師の言葉はとても優しく、家族へのいたわりに満ちていました。 成功率の低い手術ではありますが、とりあえず一命はとりとめたようです。 2017年10月9日(月) まだ麻酔で眠っている夫でしたが、看護婦さんの大きな声での呼びかけにうっすらと目を開け、私を見てくれました。 でも集中治療室で眠っている夫に、私は何もすることができません。 長女宅に立ち寄って、とりあえず泊まり込みをしていた荷物を引き上げます。 問題は、明日からのアリスちゃんの保育園の送迎。 婿殿のお母様が、私の代わりに泊まり込んで長女の応援をしてくださることになりましたが、私より少し年齢が高いこともあり、送迎はできないとのこと。 やはり送迎は私がするよりほかはなさそうです。 2017年10月10日(火) 5時半に家を出て長女宅へ。 7時40分ごろ到着。 ママと離れたくなくって泣きわめくアリスちゃんをベビーカーに乗せて、保育園へ。 まだ帝王切開で出産して退院したばかりの長女、手のかかるアリスちゃんを家に置いておくわけにはいきません。 登園すれば、お友達や園の先生方と楽しく過ごして、寂しさを忘れてくれると思います。 最初はブスっとして座り込んでいたアリスちゃんでしたが、私がお昼寝用布団にシーツ掛けをしているのを横で見ているうちに、だんだん表情が和んできました。 これなら大丈夫。 ベビーカーをマンションに戻したら、次女宅で30分休憩。 次女と婿殿には、部屋を休憩に使わせてもらうことを了承してもらっています。 座椅子にもたれて呼吸を整えて、さあ夫の入院している病院へ。 渋谷からバスで30分というやや足の悪いところにある巨大な救急救命センターには、長女宅からは片道2時間近くもかかります。 12時近くに到着すると、救急外来の前には5台もの救急車が止まっています。 受け入れる医師や看護師、スタッフは大変ですね。 夫はまだ人工呼吸器をつけていますので、口はきけません。 でも意識がはっきりしているようで、私の手のひらに「く・る・ま」と書きました。 運転していて体調が悪くなった夫、かろうじて路肩に車を停められました。 そこは国道246。 乗り捨てた車のことが気になっているに違いありません。 ちょうどポルシェ専門のメンテナンス工場があって、そこの方がコインパーキングに移動しておいてくださったのを、夜長女の婿殿が取りに行って我が家まで運んでくれました。 そのことを話して、今は自宅の駐車場に収まっていることを告げると、安心していました。 休憩室で持参のお弁当をかき込んで、急いで長女宅へ戻りアリスちゃんのお迎え。 婿殿のお母様が、お手伝いに来てくださっていました。 ありがたい。 赤ちゃんは、とても安らかな寝顔。 名前がまだ決まりません。 2017年10月11日(水) 5時半に家を出て長女宅へ。 今日のアリスちゃんは、素直にベビーカーに乗ってくれました。 楽しくおしゃべりをしながら、登園です。 ベビーカーをマンションに戻したら、すぐに病院へ。 夫は、テーブルに体を預けながらではありますが。ベッドに座ることができるようになっていました。 人工呼吸器はまだつけていますので、話はできません。 看護婦さんが紙とサインペンを持ってきてくださったので、筆談ができました。 選挙が気になっているようで、投票用紙と広報を持ってくるように言っています。 1時間ほど夫と過ごし、お弁当をかき込んで長女宅へ戻ります。 アリスちゃんをお迎えして長女に届けたら、テルテル君のスイミング教室に向かいます。 テルテル君まだ一年生なので、暗がりを一人で帰すわけにはいきません。 少し泳ぎが、上達していました。 テルテル君をマンションに送って、帰路につきます。 2017年10月12日(木) 今日も5時半に家を出てアリスちゃんを登園させます。 アリスちゃん、すっかり私の送迎にも慣れてご機嫌です。 着替えも髪結いもさせてくれました。 夫も順調な回復を見せていますが、人工呼吸器がまだとれません。 心臓近くの血管の手術でしたので、心肺機能が落ちているようです。 今日は次女がアリスちゃんのお迎えに行ってくれるんですって。 次女はちょくちょくアリスちゃんと会っていますが、お迎えは初めてです。 素直に一緒に帰ってくれるか不安がでしたが、テルテル君が応援に来てくれたので喜んで一緒に帰ったようです。 久しぶりに日のあるうちに家に帰れました。 今後のことも考えて数日分の料理をして冷蔵庫に納め、時間を気にすることもなくお風呂に入ることができました。 2017年10月13日(金) 朝から冷たい雨が降っています。 今日もアリスちゃんのお迎えをしてくれると次女は言いますが、彼女も二人の子供を保育園に預ける身。 この雨の中、2往復もさせるわけにはいきません。 断固として、私が迎えると伝えました。 ベビーカーにレインカバーをかけて、登園。 そして病院へ。 ちょうど人工呼吸器を外すところだというので、しばらく待たされることになりました。 その間に、お弁当を食べちゃいます。 夫は、話せるようになったらすぐにわがままを言い始めました。 水を飲ませろと言うのです。 看護婦さんの指示で、小さなかち氷を買いに行ったことを知っていて、それを口に入れてくれと言うのです。 気持ちはわかりますが、医師の許可がなくてはできません。 もう少しの我慢だと、言っておきましたが。 執刀医からの説明があるので、外来の待合室で待つようにとの指示。 初めて外来受付に行ったのですが、何という広さ!! 1時間ほど待って、医師から経過と今後の治療計画の説明を受けました。 退院すれば、ほぼ日常生活に戻れると言っていただけました。 それより、東西を飛び回っている私の健康を気にしてくださいました。 本当に優しい医師です。 15時になってしまいましたので、大急ぎで長女宅へ戻ります。 傘をさしながらベビーカーを押して、保育園へ。 17時を少し過ぎてしまいました。 アリスちゃん、愛らしい笑顔で赤ちゃんのことを聞いてきました。 まだ2歳なのに母性本能があるのでしょうか、赤ちゃんが気になって仕方がないようです。 帰宅すると、赤ちゃんはハイ&ローチェアに寝かされていました。 その側に張り付いたアリスちゃん、突然赤ちゃんが泣きだすと「ごめんねごめんね」と赤ちゃんに謝っています。 赤ちゃんはお腹が空いて目覚めて泣き出したのですが、アリスちゃんは自分が泣かせてしまったと思ったようなのです。 「赤ちゃんはお腹が空いて泣いただけなのよ。アリスはなんにも悪くないからね」と、長女が話しかけています。 あ、赤ちゃんに名前が付きました。 ここでは、ハルハル君と呼びましょう。 テルテル君にアリスちゃん、それにハルハル君。 しっかり育ってね。 明日は夫が倒れてからちょうど1週間。 土曜日はアリスちゃんの保育園もありませんので、ポルシェ専門のメンテナンス店へお礼と報告に出かけてこようと思います。 いろんな方の善意で、夫の命は助けられました。 救われた命ですもの、これからは大切に生きてもらいたいと思うのですが。。。 夫はわがままだからなあ・・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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