カテゴリ:映画
2022年6月26日(日)
シネマ歌舞伎のチケットが安く手に入るのでご一緒に、とお誘いを受けてホイホイと喜んで選んだ作品が、「廓文章 吉田屋」 ストーリーは全然知らなかった作品ですが、何しろ玉三郎さんが遊女を演じるとありますから一もニもなく「これでしょう!!」って感じで、mamatamさんに返信しちゃいました。 歌舞伎の舞台公演をカメラに収め、それを映画館のスクリーンで上映するのがシネマ歌舞伎。 歌舞伎を鑑賞するとなれば、万札が2枚近く飛んじゃいますので、年金暮らしには敷居が高すぎます。 でもシネマ歌舞伎なら、千円札2枚でおつりが来ます。 しかも今回はmamatamさんのつてで、さらにお安く。 ラッキーでした。 こちらがそのポスター。 東新宿駅でmamatamさんと待ち合わせ。 歌舞伎座の地下の売店に少し寄り道をして、東劇へ。 私にはまったくなじみのない場所ですが、mamatamさんには通いなれた所。 でもここ最近はいらしてなかったとのことで、あまりの街の変貌ぶりに驚いていらっしゃいました。 高いオフィスビルが建ち並ぶ、美しい街です。 地上に出てすぐ、東劇がありました。 ビルの中に入ると、歌舞伎衣装が展示してありました。 開場は10時30分。 エレベーターで3階のスクリーンに向かいます。 まず歌舞伎の上映前に、主演の15代片岡仁左衛門さんと坂東玉三郎さんのインタヴューが流されました。 仁左衛門さんの子役時代の舞台での失敗、それを父親である14代の仁左衛門に厳しく叱責され、歌舞伎の世界で生きる心構えを教えられたこと。 大阪の歌舞伎役者ではあったが、大阪では客を集められずやむなく上京したこと。 上京したはいいが役が付かず腐っていたところに、巡業で重要な役をいただいたが自信がなく迷っていると「恥は若いうちにかいておくほうが良い」と、守田勘彌さんにアドバイスを受けその役と向き合ったこと。 その守田勘彌さんの養子として歌舞伎の世界に入った坂東玉三郎とは、10代のころからの役者仲間。 時にホテルの壁越しに互いに大声でののしり合ったり喧嘩をしたりしながら、歌舞伎界を一緒に生きてきたこと。 歌舞伎の名門の家に生まれ、でも三男なのでまさか自分が仁左衛門を襲名することになろうとは思ってもみなかったという仁左衛門さんのお話と、歌舞伎には縁のない家庭に生まれ守田勘彌の養子となり、歌舞伎界を背負って立つ女形となった玉三郎さんのそれぞれの口から語られるお話、ものすごく興味深かったです。 さて、歌舞伎座の舞台がスクリーンに現れ、そこからは、もう夢の世界です。 仁左衛門さん演じる伊左衛門は、大店の若旦那。 今でいうところの、チャラ男です。 玉三郎さん演じる太夫の夕霧とは恋仲。 病で長く臥せっていた夕霧の元に伊左衛門がやってきますが、なかなか素直に夕霧への思いを態度に出せない。 それどころか拗ねたりふてくされたり、夕霧を困らせます。 ここら辺が、笑いがいっぱいの舞台。 夕霧は黒い豪華な打掛姿に、独特の髪型。 高く結い上げた髪には、たくさんの鼈甲の飾りと長く垂れて揺れるかんざし。 それが玉三郎さんのしぐさで、一層美しく揺れます。 最後に伊左衛門の店からたくさんの大判小判の入った千両箱(?)が届いて、夕霧はめでたく伊左衛門に身請けとなります。 そして婚礼の場面。 そこに現れたのは、真っ赤な打掛。 金糸銀糸の刺繍に彩られた豪華な打掛を着た夕霧は、それはそれは美しくって呆然としてしまうほど。 夢の世界から現実に戻って、mamatamさんと「これは癖になるわよね。毎月観に来たくなるわよね」って語り合っちゃいました。 さて、昼食はmamatamさんが過去に何度もいらしたというシチューのお店「銀の塔」 そこでゴロゴロとお肉やお野菜が入っている、ビーフシチューをいただきました。 肉の塊の苦手な私も、とってもおいしく全部平らげてお腹がパンパン。 腹ごなしに、歌舞伎座へ。 一見、昔の歌舞伎座と何も変わっていませんが、実はその上階はこんなビルになっています。 伝統を大切に、でも現代の技術を生かす、素晴らしい建物です。 mamatamさんと日比谷公園の方に歩き始めてしばらく、あまりの暑さとこのところの引きこもり生活で体力を無くしていたので、私が根を上げました。 地上は無理、地下を歩こうということになり地下街へ。 と、しばらくするとメロンを山盛りにして売っている人たちの呼び止められました。 何と千葉県飯岡町から、メロンの宣伝販売に来ている方々が大勢。 糖度14%以上保証のメロンだというので、2つも買っちゃいました。 それが税込み1玉1000円という激安さ。 飯岡町の農協でもこの値段では売れないお品だそうです。 mamatamさんも2玉購入されて、そのあまりの重さにびっくり。 たぶんスーパーで買うメロンと、重量が全然違います。 mamatamさん、大丈夫だったかしら? 地下鉄、無事に帰れましたあの重さで。 私はリュックに入れましたが、それでもずしりと来る重さでしたよ。 どこにも寄り道せずに、16時半帰宅。 はい、このメロンです。 食べる日が楽しみ!!!!! mamatamさんと3年ぶりにお会いできたし、おしゃべりもたくさんできました。 ありがとう、mamatamさん!!!! これからもよろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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