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今日は、ピロリ菌の検査でした。夜10時からの「水も飲めない」状態は、さすがの私も脱水に近くだるいしきつかったです。早起きして病院、検査はやはり不安でした。検査そのものは心配してたこともなく、なーんともなかったんですが。結果が出るのは1週間後ぐらいです。
しかし、重大な「宣告」を受けてしまいました。それは、「主治医の転勤」。それも、とんでもない遠い県外の大学。 私がいつも心配しているので、その度に「前の○○先生の時も、○○先生の時も、最初は大変だったけど、なんとかなったでしょう?」みたいなことを言われます。でも、今回は、というか、私にとって、今の主治医はほんとに特別な存在なんです。主治医で転勤から戻って2度目、一番長くお世話になりました。そして、いろんなことがありました。 1度目の転勤の後も、転勤先の地名を聞くたび、思い出してました。まさか、また戻って来られて、また主治医になっていただけて、前よりも堅い信頼関係で結ばれることになるなんて、思ってもみませんでした。 以前、主治医2度目ということはありましたが、苦い思いをしました。今回は、時間と比例してどんどん絆が深まっていきました。そして、私も年を取り(笑)、若かりし頃、まだ恥じらいというものがあったんですが、慣れっこになって、先生となら何でも大丈夫になりました(笑)。本音もぶつけられる、目の前で遠慮なく泣ける、欲しい薬も名前を指定してもらっちゃう、そんな仲になりました。 受けたくない検査は拒否、自分の言いたいことはしっかり言い、よその病院受診も拒否…。言ってみれば、「わがまま」です。信じているからこそ、心のうちをさらけ出すことが出来ました。私は思いきり甘えて来ました。「笑顔~」という感じは少なくて、2人で笑ったことなんか、約4年の間に2回もあったのか、というぐらいでしたが、かけがえのない先生でした。 ただ、口数は多いほうではない先生なのに、1,2カ月前から、 「会話」になってきているのに気づいてました。どちらかと言えば聞き役、何か言ってもボソッ、イメージとしてはクールな感じだったのに、すごーく人間くさかったんです。そして、私が落ち着くのを待ちつつも、やけに検査を急いでいる感じがしました。だいたい2年サイクルで交代になることが多いので、もう2年ですし、最近の様子からして、嫌な予感はしてました。 でも、「そういうことも、先々は頭に入れておいて」…。ということは、このままかなー、とかすかな期待を抱いていたんですが。とにかく、今日は検査の不安、結果が悪かった時の経過を思うと、あまり余計なことは考えられませんでした。でも、夜中に気づいたんです。「下手したら、今回が最後の外来だ…」と。 前、看護師さんと話したことがあります。なぜか、彼女と話せると元気が出ます。「先生の笑顔、これだけ長いのにほとんど見たことない。というか、私も笑わないですけどね~」。「じゃあ、写真撮ってもらったら?」…ほんの冗談でしたが、もしもの時は…と思ってました。急だったのでフィルムがなく、もしものために仕方なくデジカメ持参。 今日、私の2人前の患者さんの診察中の言葉がちらっと聞こえて来たんです。診察室は横開きのドアに変わったばかりなんですが、お年寄りだったのか、声が漏れてました。先生が「私は今回までで、次は○○先生に…」。そこだけ聞こえて、患者さんが転院するのか、先生が転勤するのか、はっきりしませんでした。でも、嫌な予感はしました。診察時間も長い。 私も「10日分でいいですか?」と頓服の確認をされた時、切り出しました。「…先生、来月もいらっしゃいますか?」 前回の転勤の時、なぜだか転勤を聞いていなくて、新しい先生になった1回目、口々に「○○先生は?」と言ってました。私はつらかったけど、転勤を教えてもらっただけ良かったと思いました。でも、何となく、今回は黙って行ってしまわれそうな気がしたんです。 私が質問したので、さすがに転勤直前、最後の外来予定、来月はいないと言われました。ストレスのある時に飲む薬なので、「それじゃあ、10日分では足りません」。20日分処方してもらいました。 結局、転勤宣告は、私が予想していた以上に辛くて、検査結果も、1週間後に出る。皮肉なことに、来週は私は忙しくて、病院には行けません。立ち上がる時、胸一杯になりながら「お願いしたいことがあったんですが、今言えそうにないので、看護婦さんに言います」と言うと、「何ですか?」と聞かれ…。写真を撮って欲しい、と。まだカルテの山があったので、一段落してからがいいんじゃないかというのもありました。 「私は、笑えそうにないから」と先生の写真だけ希望したんですが、「せっかくだから」と、介助の看護師さんに撮ってもらうことになりました。私、必死で笑顔作ったんですよ。 胸いっぱいで、病院で写真は見きれませんでした。でも…先生、笑ってなかったんです(汗)。最後ぐらい笑ってよー。名札の証明写真と同じじゃない…と逆に先生らしさ(?)みたいなものに苦笑いです。 「落ち着いたら連絡先を教えてください」。それは、今、自宅住所を知っているので、向こうも…という含みがあったんですが、転勤先の病院名を教えてくださいました。あ、でも私のことだから先生が落ち着くより先に私が泣きつく可能性大ですもんね…。私がやっと仕事でお金をもらえるようになったのに、今辞表を出しても、行けるわけないです。以前の転勤の時のことを思い出しました。病院は聞いていたので、新しい先生になってから、どうしようもなくて、困って転勤先の病院に電話をしました。 即答で、「○○病院の○○先生」と私に良さそうなところを紹介してくださいました。私は、休みがなかったのか、すぐさまそこに行く予定はありませんでした。それから 1週間後のことです。先生から電話がありました。「この前のあの病院はいいんだけど、忙しいから、開業医の○○先生のところがいいかもしれません」。幸いにして、あと1回、と思いとどまったら、1回目ほど険悪ムードではなかったので、なんとかなりそうな感じがしてました。 電話でその旨伝えたんですが、転勤された後も、1週間も、私のことを考えてくださったのかと思うと、胸が熱くなりました。もちろん、何かの時のために、そこの病院の行き方も、 電話に出た人に詳しく聞いておきました。でも、そんな簡単に行ける場所ではなかったんです。今「泊まりがけで来ている人がいる」というのは、多分その時の患者さんでしょう。 しっかり、もう赴任先の病院の住所、電話番号、外来の状況など調べました。でも、大学だし、外来は受け持たないんじゃないかなー…という雰囲気でした。 そして、とっても悲しいこんな日に、別の内科の先生に電話しても、つながらないのでした…。その前に、これまた別の外科の先生に「今日は検査で…、あとは先生の転勤も気になるし」と朝から電話してました。転勤の件、その先生の癖なんですが、クスッと笑うんです。逆にそれがあったかく感じるんですけど。今日、カルテを見たら、なんだか引き継ぎは1カ月近く前にしてない?というほど前のところに「○○先生」だったか、次の先生の名前と、きれーに赤で、枠まで囲って、なにやら書いてあるのが見えました…。 実は外科の先生は、主治医の異動を知っていたのでは? 私の病気で、連携してやってくださっていたので、ひょっとしたら先に知らせていたのかなぁ、なんて。次の先生と「仲良くしてやってください」なんて、自分の子供を他の子供と遊ばせる時みたいじゃないですかー?「今、○○病院にいる」と地元の病院を言われましたが、医療現場を離れた私には全く分かりません。ただ、口調からして、主治医と年も近い、あるいは年下、という感じでした。 帰り、点滴をしてもらっていたのですが、あと50ccもないぐらいになってから、過換気発作が出そうにヤバい状況になりました。それまで、最初と最後は泣いていて、間で少しだけ眠ってました。でも、思い切り泣けない自分がいるんですよ…。隣のベッドにも別の患者さんがいるし。だから我慢してるとなおのことどうしようもなくなってきて。点滴も残りがあるのならまだ休めますが、残りは時間の問題なのに、発作が起きるのも時間の問題。 一応ナースコールして、説明して。先生に連絡を取ってくれて血圧を測ったりしました。でも、自分でも点滴がまだ残っていれば、いちいち言う状態でないことは分かってました。 ただ、点滴が終われば帰らないといけない、でもこのままではひどくなりそうで帰れない…。結局、先生は会議中、まだ長くかかるらしいし、私も、先生に会いたくはあったんです。でもひどい泣き顔を見せたくはないというのもありました。そして何より、状態の中途半端さが、申し訳なかったんです。 行きに、慌てて出たので、雨が降るというのに傘を忘れてしまいました。点滴も長くかかったし、迎えに来てもらう予定でしたが時間帯もなんだか怪しげなので、「自分で帰るから」と電話して、先に薬局が閉まる前に薬をもらいに外に出ると雨。これからひどくなるというので、結局迎えに来てもらい、帰って来ました。でも、家の中でもずーっと私の目から雨は降り続いてます。 せっかく「お元気で」と先生に見送ってもらい、私の不安も「大丈夫ですよ、やれますよ」と。まあ、これは、私も現役時代、大丈夫じゃなくてもよく使った手なので、気持ちだけ 受け取っておきますが(笑)。先生に「お元気で」という余裕はありませんでした。やっとのことで「お世話になりました」と…。でも、考えたら、検査結果が先生がまだいらっしゃるうちに出るようなので、とりあえず異常なしなら教えて欲しいなーと思いました。異常ありだと、また情緒不安定になりますから、やめておいたほうがいいんですが。 昨日は絶飲食、今日は、検査が終わって、パン1個。水は飲んでますが、食欲あるわけない…。また自然にダイエットできそうです。 帰りに、ワーカーさんと会って「顔色悪いですよー」と言われ。「泣いたから化粧がはげただけですよ、転勤聞いちゃったから」と話してました。そこにちょうど婦長さんも通りかかり。ワーカーさん、私より少し年上の感じの女性です。「別に恋人と別れるわけじゃないんですからー(笑)」。 私は泣き崩れて、ワーカーさんにちょっと抱きついて「恋人と別れるほうがまだいいですよ…」と言いました。理由は言わなかったけど。だって、遠恋だったら、電話もできるし、会うこともできるでしょう? 一患者じゃ、そんなことできないじゃないですか。大学病院だから、例え地元でもそう簡単に受診もできないし。大学に暑中見舞いでも出すつもりでしたが、その前に、今の住所にラブレターでも出そうかなぁ。ちなみに、既婚者です(笑)。 最初、独身だと思っていた時は、惚れたものです…。今では私は色気の一つもなく、ボーッと寝起きで「寝てました~」などと髪ボサボサで点滴してもらいながら診察を受けてましたが。過去形になってくるのがつらいですね。気分的には吐血しそうですよ…。1度さよならしておいて、まだ10日以上ありますからね、どうしようもなくなって、夕方とかに無理いって受診するかもしれません、ね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.05.20 05:50:40
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