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れんげそう畑

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2007.03.28
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カテゴリ:病院
いよいよ、主治医とお別れの日がやって来ました。昨夜も、眠剤を飲んだにもかかわらず、2時間しか眠れませんでした。しかし、なぜかうまい具合に起きるべき時間に目覚めました。ただ、気分すっきりというわけではありません。

食欲なし。でも、通院前にここまで何も食べたくない日はなかったけど、みそ汁をかけたご飯を数分見つめて、気を取り直して頑張って食べました。

どうせ泣くし、気分も乗らないし、すっぴんで行こうかと思っていましたが、紫外線が強い季節。
結局、段階を経てそれなりのメイクで出かけました。

病院に着いて50分後、点滴に呼ばれました。もちろん安定剤入り。

点滴しながら泣けてきて、また気を取り直して、睡眠不足なのもありウトウト。そうしているうちに、普段より1時間ほど早く先生がみえました。普段どおりに診察してはいるけれど、私は最後なので起き上がりました。今日はちゃんと今までのお礼を言わないといけない。

先生もいつもなら起きようとすると「そのままで」と止めるのですが、今日は止められなかった。
私はこの先生と初対面だった時にまともに診察してもらった部分…口にはしても例えば聴診のように直接そこの様子を診るというのはなかったそれを、最後だからちゃんと診て欲しかった。
「今日は言うぞ~」と決めていた。

でも、診察後にご丁寧にまた「異動になりまして…」と一通り言われるもんだから、私は言いそびれてしまいました。2週間前に泣きながら書いた手紙を手渡しすることが精一杯。それも、帰りかけている先生の後ろ姿に向かって呼び止めた。

「後で読ませていただきます」と先生は言って、私もそそくさと今までのお礼を言って。「点滴がもれるといけないから、横になって休んでいてください」といつものように優しい表情と口調で言われた。

心なしか、今日はいつもに増して優しかったと思う。

手紙は、せめて病院を去るまでには読んで欲しかったけど言えず。診察が終わって、早速泣き出した私のところに、看護師さんがやって来た。点滴スタンドに「会計へどうぞ」という札をぶら下げて、他の看護師さんも分かるようにする。

私は結局4つ先生に言いそびれていた。もういいや。ただ、1つだけはちゃんとしておかないといけない。「先生には言ってないんですけど、次に来るのは1週間後にしてもらっていいですか?」
「先生が替わるの不安ですよね」と優しい言葉をかけてくれ、私の表情から、転勤前にもう1度診てもらいたいと勘違いしてしまったようだ。

「1週間後ですか? 次の外来はあさってですよ…? あさってにします?」
そうじゃなくて、仕事の関係で2週間後はちょっときついので早めに来たいけど先生も替わればまた起ききれないかもしれないと本当のところを言った。

そんなわけで、申し訳ないけど、「来られないかもしれないけど一応」来週の予約にしてもらった。

もう誰も来ない。その部屋にも1人。これ本当に安定剤が入ってるのかな、入れ忘れたんじゃないか?というほどに泣けた。涙と鼻水が出て、横になっていると鼻が詰まって息苦しいので、先生の配慮を汲んで(?)申し訳程度に首をベッドのパイプに乗せた姿勢で半分身体を起こした。

そうこうして誰にも遠慮せず泣いているところに、突然無言で先生がやって来た。診察の時は「こんにちは」とか声をかけてるのに。

第一声は忘れたが、とにかく手紙を読んですぐまた戻って来たくださったのだ…。
中に「私はもう最後の日はどうなっているか分からないので、言いそびれた時のために」みたいに
書いていたことがあった。その1つは「転勤先を聞きそびれたら教えてください」。

これは聞いたのだけど、「もっと県内の南のほう」とだけしか答えてくれなかったので、どっちみち通えはしないな、とそれ以上は聞かなかった。前の主治医が市内の、頑張れば行ける病院に戻って来るのも聞いていたから。

「まずは」とちゃんと病院名を教えてくれた。人事異動の事のなりゆきまで教えてくれた。
それは手紙の返事だった。答えてくれなくても良かったことなのに。「僕はここを動きたくないと言ったんですけど、サラリーマンと一緒でそうは行かなくて」

転勤先の病院を聞いた時点でもそりゃ行きたくないよなとは思ったけど…。
まだ主治医でいて欲しいという気持ちに応えたいけれど、とも聞こえた。
先生がいるうちに転職したかったがとうとうできなかった。

前回から「次の先生は結構若い」を連発している。「僕はれんげそうさんより年上だと思いますか? 年下だと思いますか?」 「年上だと思います」と即答。年下には見えない(笑)。
この前ちらっと聞いたら看護師さんは「40代かなー?」と言ってたぞ(笑)。

「一応年上です」
医長だから年上なのは分かってる。一応って、まさか1つしか違わないとかそんなのないよね(汗)。

「若い先生は苦手だと手紙に書いてましたが、次の先生は結構若いけど、腕は僕と同じぐらいだと思ってます。自分の腕をそんなに下にはしたくないから」

いや、私より年下なら普通、腕は知らないけど経験ないでしょ…。
(前の話だけどこの病院に勤務できるのは名誉なことらしい)
ストレートだったって私より年下ってことは、まだ経験は浅いよ…。
医長クラスじゃなきゃやーよ。

この先生になって劇的に何か治ったというのはないので、名医だと感動したことはないけれど、腕が悪いとも思ったことはない。1つ1つ確認されるので、助かることも多い。あれだけ好きだった前の先生より話しやすいし笑顔で病院を出られるのが好き。前の先生がよそから戻って来るだけなら、私はこのまま今の主治医を選ぶだろう。

「前の先生もまだ戻って来てないので、今すぐ○○病院に紹介ということはできません。選択肢が広がったと思ってください。僕ともやりあったけど、何かあったら、先生に直接じゃなくて、看護師さんに相談したらいいですよ」 

この先生とうまく行かなかった頃も、手当たり次第とまではいかないけど、スタッフに相談したんだけど。看護師さんが「先生に直接言ったら?」と気乗りしない私を、即先生と話せるようにセッティングしてくれた。ただ、そこで間接表現が通じなくて、私もかなり辛い爆弾発言したけど…。平気そうに見えて、実は我慢してたのか…。

ベッドのパイプで首が痛くなって来たが、そのままの姿勢でまだ話をした。私は泣いていて、鼻水までたらして、話すと声を出して泣きそうで、頷くことしかできなかった。頷けないことにはそんなの嫌だという顔で先生を見つめた。

とにかく、診察の時にも「頑張って」と言われ、「頑張れません」と泣くのをこらえて答えた。
なのにまた「頑張って」と力強く言われた。最初は教えてくれなかった病院名もわざわざ教えに来てくれて、「遠いから通ってと言うのは酷ですけど、電話では対応できますから」と。

市内にもっと慣れた先生も戻って来るでしょ? そっちに行っても構わないから、「でも今すぐに決めなくていいですから」と追いつめられてる私に精一杯の言葉をかけてくれた。

仕方がないから、今度は「頑張って」にしぶしぶ頷いた。
鬱なのに頑張ってとか言わないでよね…。それを承知で言われているから仕方ない。
できることなら「このまま目を醒さないようにして欲しい」と言いたいぐらい辛かったのに。

当たり前だけど、私が生きていて、これまで通りにまともに通院するのが前提で話が進む。
今朝なんて、タミフルでも飲んだら、高いところから飛び降りて死ねないかなとまで考えていた。

その後、泣き疲れて、目も腫れて来て、まぶたがくっついてきた。
やっぱり安定剤はちゃんと入っていたんだ、点滴がある程度減ったら効いて来た。
もちろん、薬の効果だけではないんだろうけど。

「自分の腕をそんなに下げたくない」と断言した先生を頼もしく思ったのに、若い先生より下じゃないというレベルの話にしないでよ…。
そりゃ、「若い先生では不安かもしれないけど腕はいいから」とか言えないだろうけど。
「あとは合うかどうか」。

…よほどイケメンでない限り、結果的にうまく行くにしろしばらくは泣くね。
(もう適当な距離に転院先がないからまずはここに来るしかない)
イケメンならせめて顔を見る楽しみがあるってもんでしょ?(笑)(意外と真剣)

毎度泣かされても一目惚れのクールな先生が好きだったもの…。でも一番にはすごく丁寧に診てもらえてたから、見落としも心配ないし、触診とか先生の体温が伝わってくるとホッとした。

とっても好みな前任の先生より「見た目で判断しないのっ」と見透かされて何度かある看護師さんに言われてた今の主治医との別れが辛い。もちろん、そのナースは私が前の先生をかなり(恋愛感情に近い)好きなのを知っていた。既婚と知ってがっかりしたけど。

どこの病院でも、最初は知らないスタッフばかりで困るだろうけど2回目からは一緒とか、そんなきれいごと言わないでよ、先生。一緒じゃないから転院できないのよ…。「ここの看護師さんだって、好きな人嫌いな人いるでしょ?」 

それが今は嫌いというほどの人はいないんだなぁ。今日も眠ってしまってるうちに点滴の速度は半分ぐらいになっていて、普通の人の倍の時間かかってたけど、私がいてシーツ交換できないのに嫌な顔もせず静かに寝かせててくれるのでほんとにありがたい。
よそはそうはいかない。毎度点滴すると嫌われそうだし、普通ゆっくりできない。

「看護師さんは誰が一番話しやすいですか?」と聞かれ、幸い外来にはそんなに癖のある人はいないので逆に困った。困ったけど古い人はなじみすぎて混乱した頭では名前が出てこない。新しい人は知らないから名前が出てこない。まあ、新しい人はこの経過を知らないから古い人に相談するのがいいと思うけど。

「今は第2外来みたいですけどFさんです」と、前の主治医に直接言えなかったことを伝えてもらって結果いい方向になった、そしてこの先生のことも、面食いな私がギャップで余計にショックを受けて嫌いなんだと言わなくても分かってた人の名前を挙げた。

先生は名前をメモして「Fさんは今日来てたかなー?」とすぐにでも言っておくから、という感じだった。

本当は月末ギリギリまでいる先生とギリギリまで会いたいけど、前日当日ともう1回こんなに苦しむのは嫌。具合が悪くなければ、このままお別れします。ありがとうございました。
今も涙が止まらない。











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Last updated  2007.03.29 04:50:41
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れんげそう@ Re[1]:叔父の急死(11/30) 人間辛抱さんへ ずいぶん古い記事にあり…
人間辛抱@ Re:叔父の急死(11/30) どうもお久しぶりです。 新型コロナウイル…
れんげそう@ Re:おじゃまします!(04/28) 長崎県民さんへ 訪問とコメント、どうも…
人間辛抱@ Re:酢豚=スーパイコ(04/28) コメントを頂きまして、 誠にありがとうご…
れんげそう@ Re[1]:10月の 風鈴(10/05) 人間辛抱さんへ まめなコメントをありが…

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