子宮筋腫核出手術病室に戻って、最初に目が覚めたのは何時だろう?みんな帰った後で、旦那だけが残っていた。 「もう、遅いから帰るね」 と言い残して帰ったんだけど、まだもうろうとしていて他に何言われたのか、何も記憶していないの。 その後、またひたすら眠り続け、深夜になって傷が痛みだしたのか暴れ始めたらしい私。。。 隣の人が看護師さんを呼んでくれて、痛み止めの座薬を入れられた。 そして、また寝てしまった・・・ その後、痛みで目が覚め、2度目の痛み止めの座薬を入れてもらい、なんだろうね、また寝てしまったのは・・・ その間、両親や伯母が来ていた気配は感じていたけど、一向に起きなかった私。 「起きそうもないから帰ろうか・・・。れんげ、帰るからね。また明日来るからね。」 そんな母の声が耳に入った気がしたけど、爆睡状態の私が返事するはずもなく・・・ それからどれだけの時間が経ったのか、旦那に起されました。 「今、何時?」 「7時だけど、昼間、みんなきたでしょ?」 の問いに、ああ、夢じゃなかったのか・・・と思いながら、ふと・・・ ・・・昼間? もしかして、丸1日以上寝てた?? その間、検温や血圧測定があったと思うけど、寝ているままされてた?? 色々な疑問が・・・ 面会時間いっぱいいてくれて、帰っていく旦那を見送りながら、また寝てしまった私って・・・ 完全に覚醒したのは、手術2日後。 今日から起きる練習をするってので起されました・・・ 寝すぎたせいか、頭がくらくらして5分も起きていると気持悪い・・・ 10分くらいベッドに座っていて、限界がきた頃、 「じゃ、少し歩いてみましょう」 って、無理ですわよ。 ・・・逆らえず、おしっこの入った袋と点滴を下げて洗面所までお散歩。 ほんの10メートルくらいなんだけど、めちゃくちゃ疲れました。 傷も痛いしさ。。。 背中を丸めて、お腹を押さえ、点滴下げるやつに寄りかかって歩くしかなくて。。。 なんとも情けない姿でございます・・・ その日だったか、更に翌日だったか、体重を量りました。 3日も食べてないし、しこたま出させられたし、筋腫も取ってるんだから、さぞかし体重も落ちただろう。 ・・・あれ?減ってない・・・?? 彼女は3kgも減ったと喜んでいたのに・・・ なぜ??? 結局、退院するまで、全然減りませんでした・・・ 手術から3日目頃だったかな? 看護師さん2人がヒソヒソと「死者、1000人超えたみたいだよね」「まだ増えるよね」って言ってるのを聞いて。 何事かと聞いてみたら「兵庫で大きな地震があって・・・」って教えてくれました。 TVのある部屋に行くと、今まで見たこともないような映像が目に留まりました。 「なに?何があったの??いつの間に!?」 翌朝、病棟に訪れる新聞屋さんを捕まえ、(この人、ドアを開けながら「新聞」って言って、閉めながら「どうですか?」って言うんだもん)1部買って読みました。 え?私の入院した日の朝じゃん。 じゃ、あの時、いつもと違う雰囲気を感じたのは、私が緊迫していただけでなく、TV局も緊迫していたんだ。 病室にはTVがないので、情報源は新聞しかありません。 行方不明者がみんな無事であることを祈りながら、けど、無理かも・・・とも思いながら、暫くを過ごしました。 手術から4日目だったでしょうか? 突然、歯がガチガチとなるほどの寒気を感じ、看護師さんに電気毛布を借りました。 それに包まっていてもとても寒くて。 この時、発熱39℃。 それから暫くすると、40℃まで上がってしまい、緊急で先生に診てもらうことに。 もともと、38℃の熱がある中で手術してるから、風邪気味ではあったんだけどね。 でもこの熱、風邪だけじゃなかったようです。 お腹の傷が膿んじゃってたんです。 そのために高熱が出たと言うことでした。 急遽、抜糸することになり、色々な器具が運び込まれ、看護師さんも増え・・・ 物々しい雰囲気の中、抜糸。 お腹の糸をパチン・・パチン・・・って切って、その下も縫ってあったんですね。 その糸を取るためにグッと広げ、ハサミと指で中の糸を捜しながら・・・パチン・・・パチン・・・ その光景を見ている看護師さんの顔が「うわ!ウゲ~・・・」って感じに変わっていって。。。 その顔を見てると、何されているのか、ちょっと恐怖を感じます。 そしたら婦長さんが私の手をとって 「大丈夫。大丈夫よ。しっかりして!」 って励ましてくれたんだけど、 あの~、別に痛いわけじゃないんです。看護師さんたちの顔に不安を感じてるだけなんですよ~~ って、心の中で叫んでいました。 先生にも、「痛いよね。ごめんね。すぐ終わるから・・・。我慢できるの?痛くない?大丈夫??強いな~」 って声かけられたんだけど、本当に痛くないんですよ。 全然平気です。 でもね、この抜糸の後、膿を出すのちょこっと痛かったです。 巨大な綿棒を傷の中に入れて、グリグリグリ・・・ この綿棒にガーゼを結びつけて、もう一方の傷までグリグリ押し込んで、ピンセットでガーゼを引っ張り出してゴシゴシゴシ・・・ これを2、3回繰り返して、最後に、膿んでしまったところにガーゼを埋め込み終了。 この処置を退院するまで毎日繰り返す事になりました。。。 そうそう、抜糸した後ですが、膿を出さないといけないのでこのままです。 傷は開いたまま。 膿が出なくなって、いつか自然に塞がるのを待つしかないそう。 そんな状態だから、退院も延期。 トホホ・・・ ジャンル別一覧
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