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2009年03月06日
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先日の記事「壁内結露を防ぎたい。」では、詳しく触れなかった断熱材のおはなし。


現在建築中のAY-HOUSEでは、ウールブレスという羊毛の断熱材を使用しています。
メーカーのサイトはこちら。


羊毛断熱材





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製品としてのウリや断熱性能などはメーカーさんのサイトを見ていただくとして、今回は結露に関連した性能に触れてみたいと思います。



よく、巷では自然素材は調湿性に優れていて壁内結露を起さないなどと言われることがありますが、これは本当だと思いますか?


似たような表現をされるもので、床下に入れる炭や壁に塗る漆喰や珪藻土などもありますが、やはり調湿性がうたい文句になっていたりします。どれだけの性能があるのでしょうか?





結論から先に言います。




どれも、その素材単独では難しいです。
もちろん素材や製品による優劣はあるにせよ、空気中にある水蒸気を永久的に吸い続ける素材は無いということ。これは無垢の木も同じことですね。


ここで、重要なのは「単独で使用したら、、、。」という部分。
つまり、その素材の性能だけに頼ってその他の対策を何も講じていないと危険ということです。

逆を返せば、単独じゃなければいいということなんですね。





自然素材には、確かに調湿性があります。
今回使用している羊毛の断熱材にも同様に調湿性があります。それはどういった性能かというと、一時的に過剰に増えた水蒸気を吸収し空気が乾燥したら排出するというものなんですね。




建物の壁内は、日々温湿度条件が変化します。

例えば冬の外気温が低い日には室内では暖房をつけて温かくしますが、この際ファンヒーターなどを使用すると水蒸気を発生し温度上昇とともに室内の湿度が高くなります。もし、この水蒸気を多く含んだ温かい空気が壁の中に進入し外気側に辿り着くと急激に冷やされて結露を起してしまいます(冬型結露)。

また、夏の外気温が高くむしむしする(湿度が高い)日には室内で冷房をつけて涼みますが、温湿度の高い外気が外側から壁内に進入し断熱材を通り抜けると室内側に触れ急激に冷やされ結露します(夏型結露)。



このどちらの状況においても、建築的に重要なことは結露を起しにくい構造にすること。
AY-HOUSEでいうならば、室内側に貼った防湿・気密シートで冬型の室内側からの水蒸気を防ぎ、外壁下地面材のインシュレーションボードで冬型・夏型のどちらにおいても壁内に進入した水蒸気を外部へ排出しやすくするという手法です。



この際に、羊毛断熱材を使用することで万が一壁内に進入した水蒸気を一時的に吸収してくれる緩衝材として機能してくれます。
また、上記のような建築的対策が施されていれば、壁内は温湿度が安定した状態に戻りますので、羊毛断熱材も吸収した水蒸気を排出出来るわけですね。




このように、自然素材を使えば100%問題ないという迷信は信じずに、それぞれの特性をしっかり理解して適材適所で使用したいものですね。






natural basic design
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Last updated  2009年03月06日 13時09分51秒
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バランス。   紅春1970【3】 さん
ですよねー
珪藻土だからエアコン要らずというのも
スゴイ飛躍ですし・・・
(2009年03月07日 07時03分00秒)

Re:バランス。(03/06)   蓮家1971 さん
>紅春1970さん
ホント飛躍しすぎです(^^;
何かに依存した家づくりではなく
自立循環のように複合的にトータルで
考える家づくりをすすめていかなければですね。 (2009年03月07日 14時18分16秒)


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