2012/08/12(日)23:10
時間の枠
時間ってつい区切ってしまいますね。もう〇月とか、もう〇歳とか、〇年たったとか、
でもそれは自分の意識の中での時間の概念であって、その概念も世間一般で「そう」と
言われている考え方に基づいて、作られたものなのですよね。つまり自分で作って、
そう思いこまされている時間の枠。。。
息子が中学校で不登校になった時、私が一番心配だったのは高校に行けるかどうかとい
うことでした。
多分自分の頭の中に刷り込まれていた、中学校卒業→時間をおかずに高校入学、という
時間の概念の枠を、外すことが出来なかったのです。それは私たち親も息子も同様です
そして当時学校からもそう働きかけられました。そうでないととんでもないことになる
って。だから今考えると、その強い概念に引っ張られるようにして、再登校もして高校
入試もクリアーして、高校入学も果たしたのだと思います。
そして再度の不登校と留年決定。。。
この時点で私は、時間を置かずに転校するという概念に、縛られてはいませんでした。
家でずっと居て、やる気が出たら予備校に行くか自分で勉強して、高認を受けるという
選択や、来年もう一度一年生をやり直すという選択や、新たに違う学校を受験してもう
一度、高校生活を一からスタートさせるという選択等、色々な方法があると考えていま
した。あくまでも勝手に私の頭の中だけで~当時息子には何も言いませんでした~
でも、息子が選択したのは、時間を置かずに転校するということでした。
そして転校後、高1の3月までにも数単位を取り、その後の2年間で残りの単位を取得
して、皆と同じ年に高校を卒業したいと言いました。
つまりこの時点では、息子の方が時間の枠にとらわれていたのだと思います。
でも今は、少し変わってきたみたいです。
「前は失敗することが、すごく怖かったけど、今は失敗してもいいかな、自分の本当に
やりたいようにやってみる方が、大事かなって思えるようになった」らしいです。
先のことよりも、今が一番大事だと思えるようになってきたのかな?
1つ枠を外そうと思っているのかも知れません。わかりませんが。。。そう思える時も
あれば、また布団をかぶりたくなる時もあるらしいのですが~
息子が自分で自分の枠をひとつずつ、外していくことを邪魔しないようにしようと思っ
ています。自分が好ましいと思う価値観への誘導にならないように~
子どもが「自分で決める」ということを、邪魔しないようにしようって思っています。
子どもの話をそのまんま受け取るってことが、少~しわかってきたような気がします。
やはり、焦らない、焦らせない、一喜一憂しないことなのですね~大切なことは。。。
柿の実