2008/08/31(日)23:31
炎神戦隊ゴーオンジャー第28話
第28話「GP-28 相棒グンペイ」
今回の感想は難しい。
と言うのも、話自体はおもしろいものだったと思うのだけど、それ以上に気になるところがあったから。
HPなどを見て、今回の話が、テレビ朝日の「相棒」という作品を模しているのはわかっていたのだけど、話に集中できないぐらいの違和感があった。左京役をやった人が相棒での水谷豊の右京をまねているのはすぐにわかったのだけど、それがどうも引っかかっててしまった。
それをすることが作品の主な目的のように感じられてしまった。もちろん、軍平がなぜあそこまでゴーオンジャーになりたかったのかよくわかる話だったのだけど、あえて相棒の真似をせずに、左京ではない軍平の上司を出したら、もっと話してとしておもしろかったと思う。
それというのも、この話は「相棒」という作品を知っていなければそのおもしろさがわからないし(知っていたとしても「ああ、真似しているんだな」という感じでしかなかったけど)、「相棒」という作品がなければ、この作品自体も成り立たない。
他者の作品に寄りかかっていなければ存在できないのは、まるで同人誌のように思えてしまう。
この話から「相棒」の要素を抜いたら何が残るのだろう? せっかく話自体はいいと思うのに、制作者側が内輪で楽しんでいるとしか感じられないのは残念。それはすなわち、見ている側のことを考えていないと言うことと同じだと思うから。
もし「ああこの台詞はあれだ」としたいのなら、もう少し工夫すべきだと思う。今回の敵は木枯らし紋次郎だったけど、それは別に邪魔にはならなかったんだよね。「ああこれ、木枯らし紋次郎だ」と言う感じですんだのだけど。
もしやるのならこの程度にすべきだったのかも。今回はガイアークは「木枯らし紋次郎」ゴーオンジャーは「相棒」と二種類も出てきたし、やはりちょっとやり過ぎだった。こういうのはクスリと笑える程度が限界だと思う。