HERO讃歌

2008/09/27(土)00:43

鳥人戦隊ジェットマン第33話

特撮・感想(331)

第33話「ゴキブリだ!」 あらすじ…… 街の中に現れたバイオ次元獣の粘着ゴキブリは、はき出す粘着液によって人々の動きを封じていた。 一方竜は改めて凱と酒を飲み交わそうとしていた。しかしそこに呼び出しがかかる。 粘着ゴキブリの前に立ちふさがるジェットマンたち。とどめを刺そうとしたが、粘着ゴキブリの粘着液のためにジェットストライカーが使用不能になってしまう。やむなくそれぞれの銃で、攻撃をかけるのだがとどめを刺すところまでは行かず逃げられてしまう。 基地に戻った竜たちは小田切長官から、新しい武器を見せられる。通常のハンドカノンよりも何倍も強力な武器だが、まだ中心部は完成していなかった。アースシップがバイラムの攻撃によって破壊されたときに、研究者であった相沢博士たちを失っていたからだった。 香が博士の家族なら、何らかの資料があるのではないかと言う。 博士には子供が一人いて、竜と小田切長官は彼女に会いに行く。 彼女は不可解な夢に悩まされていた。そしてちょうど病院で記憶を取り戻そうとしていたのだった。その彼女のまわりには、彼女が描いた絵があった。小田切長官は、それが新しい武器の設計図ではないかと考える。そして何らかの方法で相沢博士が自分の娘の存在意識に設計図を隠したのではないかと。 博士の家で竜はお茶を運んできた博士の娘、美加に、博士とは親しくしていたことを話すのだが、彼女は父親の話を拒む。仕事が忙しくて、そばにいてくれなかった父親に彼女は自分よりも研究の方が大切だったのだと言って、出ていくのだが、そのとき父親から送られてきたオルゴールが壊れてしまう。 小田切長官は美加の記憶を取り戻させようというのだが、竜はもう少し時間をやってほしいという。記憶を取り戻すための治療はかなり苦痛を伴うのだ。そしてまた父親への誤解が解ければ記憶は自然と戻るはずだと告げるのだった。その話を立ち聞きする美加。 翌日、竜は直したオルゴールを美加に見せて、「博士は、仕事の合間に眠い目をこすりながらこれを作っていたのだ」と告げる。 だがその直後、バイラムの攻撃を感じ取った竜は部屋を出る。 粘着ゴキブリとの戦いに、こっそりついてきた美加が怪我を負う。竜は彼女を基地に連れていくと、再び戦場に戻り、ジェットマンに変身する。 一方基地では、小田切長官が彼女が書いた絵を設計図に直し組み合わせていた。しかし一カ所だけわからないところがあった。 基地に運ばれていた美加は夢を見ていた。そこに初めて父親が現れる。読んでも振り向かない博士は、一生懸命にオルゴールを作っていた。それが不意に消え、机の上には彼女の写真が。父親の思いを感じた美加の前に博士が一枚の設計図を持って現れる。 そしていつでも見守っていると告げる。 目を覚ました美加から小田切長官は最後の設計図を受け取る。 その頃粘着ゴキブリとの戦いで苦戦しているジェットマンたちの後ろにマリアが現れ、彼らが倒れるところを見届けようとする。 しかしそこに小田切長官がやってきて、ジェットマンたちに新しい武器を渡す。 ジェットマンたちはその武器で粘着ゴキブリを倒す。 戦いが終わって、竜たちに見守られ、美加は父親の愛をしっかりと感じ取っていた。 感想…… 今回は戦隊シリーズとしては珍しくロボットがまったく出なかった。バイオ次元獣も巨大化しなかったし。 タイトルがタイトルだからちょっとひき気味だったのだけど、意外とおもしろかった。 マリアが告げる。粘着ゴキブリへの言葉には思わず納得してしまったしね。「忌み嫌われて、人間たちに虐殺される」と言う言葉は、ゴキブリの方から見ると確かにそう見えるかもと、変に納得してしまった。でもやっぱりゴキブリはあまり見たくないか……。 前半部分で竜と凱が酒を飲み交わそうとするシーンがあったのだけど、なかなかいいシーンだった。男同士の友情がさりげなかったし。前回のことがあってこのシーンにつながるのだと思う。でも竜はアルコールが苦手なはずなので、飲む前に呼び出されたのは、よかった。 この話のテーマは新しい武器の当時ようだけど、もう一つ、美加と父親である相沢博士との和解かな。それが丁寧に描かれていたと思う。竜の言葉からアースシップでの様子も想像できたし。

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