2006/05/07(日)14:15
育児論(児童虐待)
児童の虐待は、周囲との関係が希薄になり、閉鎖的になること
で悩みを深め、育児ノイローゼから自動への虐待に走るケース
が多く見られます。
<虐待の定義>
(1) 児童の体に外傷を負わせ、或いは生じるおそれのある暴行
を加える行為
(2) 児童にわいせつな行為をすること、或いはさせる行為
(3) 児童の心身の正常な発達を妨げるような減食や長時間の
放置、監督を著しく怠るネグレクトという行為
(4) 児童に著しい心理的外傷や精神的ダメージを与える言動
を含む行為
これはトラウマという心的ストレス障害ばかりではなく、脳の損
傷など生命や今後の成長に重大な影響を及ぼしてしまう全ての
虐待行為を含めています。ただ、この虐待行為は、「躾という行
為」との境界が非常につけにくいケースがあり、家庭内で日常
化していても外からは分かりにくく、見過ごされて時間がたって
から大事に至るケースも多く見られています。
児童虐待は公的機関が専門の相談員などで対応しています
が、周囲と隔絶されやすい核家族環境では、立ち後れも目立っ
ています。年々増え続ける相談件数は「児童虐待の防止に関す
る法律」が成立したことでデーターとして分かるようになってきた
とも言われています。家庭では親が全ての実権を握るため、
「虐待撲滅」といってもアンケートや家庭調査では、物言わぬ児
童の情況を把握するのは困難なこととも言えます。
単に親だけの問題ではなく社会構造が生み出している、沈下し
ていた社会的な問題の総体として見ないと解決の糸口を見失う
ことになるといえます。