作家の部屋 「ダルタニウスの苦悩」

2007/01/31(水)00:06

私の教育論

情況論(28)

社会で使う内容を学校で教える。それが社会前教育の基本だ。必要で専門分化し、将来のために自身で選びたい者は微分積分でも学ぶべきだが、 四則計算や基礎的な小数や分数の理解はあっても、複雑な計算や図形はいらない。比例反比例はもっと易しく留めて良いし、いらない内容はどんどん削除すべきだろう。それだけでも学校での学習時間は軽減できる。  そのかわり、実社会的な学習を大きくとりくんだり、創造す ることや考えたり、表現したり、時には建物を設計、施工したり、地球温暖化をどうくい止めるかや国際問題の解決策を練ったり、いじめをどうすべきかを教師といっしょに子ども達が学ぶことは大事だ。文学や画像の表現を工夫してできるようにしたり、歴史の探訪で現代をひもといたり、海底の生物を調べたり、栄養について学んだり、やるべきことは山ほどある。高齢社会、少子化で社会がどう変化するか、携帯の仕組みや、社会でのルールマナーから海外での暮らし方。いろいろ講座を組んで教え、また教えられる。 つまり、今学校で学んでいる殆どのことは役に立たない。 是非、「これはいらない」、「これはやるといい」という内容があればコメントをお願いします。 *さっそく波多江さんから「家庭科」の提案が。事実家庭科はありますが、もっと料理の具材から考え、或いはそれらを作ってみて、料理のある程度手際よくできるように人間にまでしてもいい。掃除は大事ですよね。ゴミの流れから、ゴミ捨て、掃除、洗濯、掃除だって教室に留まらずマタの清掃や河原の清掃、トイレの清掃。町の中で平気でゴミを捨てていくようなこともなくなる自覚が持てるといい。 *三次関数、三角関数、順列組み合わせ、微分積分、どれもいりません。 *倉橋さんへ コメント本当に有り難うございます。いろいろ考えさせられ、刺激をうけています。 1.教育現場にいたので、カリキュラムが薄くなるにつれていじめや不登校が増えた感じがある。  カリキュラムの削減といじめや非行、不登校との相関関係が裏付けられているわけではないと思います。ただ、授業が減り、自分の時間が増えると自然に別の関心事が大きくなるのは否定できません。社会には子ども達にとって刺激的な誘惑がひしめいていて、なんの価値基準や考え方のアプローチもなくさまざまなメディアが情報として飛び込むので、簡単に彼らの心は浸食若しくは影響を被るはずです。モラルや価値観や倫理観が不毛な教育では悪も正義になりかねず、いじめも非行も彼らを誘っています。 また、学校が面白くないと登校するのが億劫になる引きこもりも、助長されうると言えます。不登校児の研究は、原因究明が待たれます。学校教育にある、既存教科では、彼らの意識は漂流するばかりです。   2.1と関連しているが、私立の進学校では危機感を感じて従来通り、またはますます程度の高いことをやるだろう。すると格差社会がますますでき、負け組だと感じている生徒達はますます無気力になる。    社会価値が学力進学や社会出世や収入額に主眼が置かれ、学校教育の全てが進学、立身出世、高学歴と社会的な富裕層への帰着目的が、すべての誤りの根元です。世の中の勝ち組負け組は立身出世と上層階級にあるとしたら、それに乗らない連中はすべて負けと言うことです。そんな馬鹿な価値観しか子供立ちに与えきれない学校教育の根本から覆さないと、先が見えないのです。 3.役にたたない単に趣味に見えていたものから有用なものが作られたりする。行列を使ってコンピューターで連立方程式を解くなど    その有用と言えることは社会にとって有用という意味です。自分で発想豊に知の創造の醍醐味を持てることが、またその環境作りが教育には不可欠です。 4.そもそも役にたつかどうか分からなくても考えたり、知識を楽しむことが勉強の醍醐味だと思う。 その通りだと思います。利益優先、相手をけ落としも成績だけ上げる受験勉強の内容は意味のないものばかりです。 5.普通の女の子が微積を解けるのは日本だけ、と一昔前に言われていましたが資源のない国がこれだけ栄えたのは頭のよさのためが大きいと思う。 07/01/27 08:24  それを、もっと早い時期から有意義化できれば良いと思います。微積を女の子がとくより、もっとやって欲しいことがありませんか?

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