作家の部屋 「ダルタニウスの苦悩」

2007/02/26(月)00:05

戦後民主主義の転換点  「開かれた政治」

社会(51)

今、政治に何が求められているか。何が課題になっているか。 それは、戦後の民主主義つまり突然、移入された民主主義と三権分立のシステム並びに議会制民主主義の根幹が問われています。  私たちが選挙で市政や県政などの地方自治あるいは国政に代議員を選挙で送り込みます。私たち国民あるいは市民は、一票の投票権しかなく、すべてはその代議員に移植された権限にゆだね、選挙以後は議会運営権や発言権を持たず、結果を傍観するにとどまるのが現実です。  これこそが、大きな政治腐敗原因となり、その温床ともなってしまっています。また、国民(以後は県民や市民をも国民と称する)が本来の主権者であるべきにもかかわらず、実質的な参画ができなくなってしまった。これが「閉ざされた政治」と言わざるを得ない理由である。  どう、国民にとって実質的な主権を取り戻せる「開かれた政治」にするか。  北海道夕張市の行政破綻が象徴している大型公共投資による経営破綻は、国の主導で各地方自治体も各地方自治体の長もしくは議会のみの決定で、市民を蚊帳の外に置き、税金投入した悪しき結果である。  まず「開かれた政治」は重要な議案の採決・決定権を国民に委譲することで、直制民主制を導入し、たとえば選挙権のある全国民の過半数以上の同意がなければ執行し得ないようにするということになる。  金をかけない政治をするには、既成政党政治から脱すること、無派閥で特定の利権のみの代表にはならないことがクリアされなけばならない。  職業政治家を廃するために任期の限度と年齢の上限を自治体や国のすべてに適用していく必要がある。  投票方式は、pcや携帯などの利用で、わざわざ一定の場所に出向かなくても集計できるようにし、たとえば地方自治体の議会でも自治体放送局を設けて、議会時にはその様子を放送し市民がいつでも見られること、またなんらかの方法で賛否の意見を述べられ、議決にも市民が即座に加われる方式を取ることが「開かれた政治」の具体的なシステム化につながるといえる。  いかがでしょうか。皆さんのご意見をください。  

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