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私の中で、コカコーラ社の「三大忘れられた飲み物」というものが存在する。
その3つは、私が高校生のときに売り出されたもので、 当時はCMや自販機でよく見かけたものなのだが、今は影も形もない。 ちょうど青春時代に気に入っていたものが全滅しているのはちょっと悲しい。 ので人々の記憶の中に少しでも残したいと思って今日はその3つを紹介する。 1.シトラ(1999年春発売) このシトラは、最も思い入れがあるといってもよい。 シトラが発売されたとき、私は高校に入学したばかりであった。 入学当初、あまりの高校の嫌な風土に、 なぜこの高校に入ってしまったのか、私は落ち込んでいた。 高校に行きたくないとまで思っていた。5月病みたいなものだ。 そんなブルーなときに売り出されたのだ。 とくにシトラを飲んで寂しさをまぎらわせたわけではない(笑)。 しかしシトラを思い出すたびに「あのときはバカだったなあ」と過去を顧みたり 毎日通る通学路の自販機にシトラが入っているのを見ていたのとか、 たまにはそうして通学路のシトラを買ってしまったこととか、 高校のときの自分を懐かしく思うことが出来るのだ。 シトラはレモン系の味で、炭酸は結構きつい。 レモンスカッシュの薄い系と言ったらわかるだろうか。(いや、わかりにくいか) こういう爽やかな味は好きであった。 シトラのCMはかわいい子豚ちゃんがうろうろするものだったと記憶しているが コカコーラ社のHPを見てもどこにも存在しないので、確証は持てない。 2.キュン(1999年5月発売) キュンもシトラと同じく、私が非常にブルーな時期に発売された。 5月ということで、体育祭の練習とかがあっていた頃だ。 体育祭は応援団にいびられるので大嫌いであった。 やっぱりシトラと一緒に自販機に並んでいて、 行きがけ・帰りがけにチラ見していたものだ。 こちらはシトラより薄味で、炭酸も薄めだった。 キュンのCMもなんとなく覚えている。 女の人が男の人に恋するなど、要は胸がキュンとなるシチュエーションをCMにしていた。 シトラ同様、私の好きな味だったが、もう今はない。 3.Pion(2000年発売) シトラ、キュンに遅れること1年。 新たに桃の味がベースとなった爽やか飲料Pionが登場。 この頃はすでに私も立派なそれらしい高校生であった。 もちろん、毎日通る道の自販機でもちゃんと存在を確認していた。 Pionの頃になると、キュンとシトラが実は影を薄め始める。 覚えてないけど、ひょっとしたらシトラとPionは同時期には 自販機に並んでいなかったかもしれない。 何かの帰りにPionを飲んで帰ったのを覚えているが、もう忘れてしまった。 桃の香りというとダイドーの「桃の天然水」というのも相当流行っていたが 桃の天然水はものすごい甘くて身体に悪そうな味しかしなかったので 私はPionの方が好きであった。たとえPionが炭酸で、 おそらく砂糖を大量に使っていたとしてもだ。 Pionに関してはシトラ・キュンより平和な時期に自分がいたことから、 CMなどのメディア情報の記憶がない。やはり波乱のときこそ記憶がしっかりしているのか。 ーーーーーーーーーー 以上の3つ、みなさんは覚えていらっしゃっただろうか。 ジュースマニアの人なら覚えているかもしれないが、 一般の人はもう覚えていないんじゃないかと勝手に推測している。 飲料業界も流行が激しく変わっていく業界だと思う。 この3つだけでなく、多くの商品が大々的に売り出されては消えていった。 思い入れのある商品が市場価値と合わずに消えていってしまうのは寂しい。 けどそれがあってまた新しい商品も生まれていくし、 新しい商品の中には前のを超えるくらい気に入る商品も出てきたりする。 過剰な商品入れ替えには反対だが、そこそこの入れ替えは必要だし、 消えていったのは仕方のないことかも…。 でも私は忘れない。この3つが大事な青春の1ページであったことを。 いつか復刻版で出たら絶対買ってしまう。そんな飲み物たちであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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