☆　レトロ館　☆

最終回となります。
長きにわたり（？）お送りしてきたロケ地ツアーの締めくくりは、​昭和電工​さんの敷地内です。

昭和電工さんは、たくさんの工場設備を持ち、川崎の夜景工場見学でも定番の場所だそうです。
確かに、夜に見たら綺麗だろうな～と思います。





昭和電工さんも、普段は独自に工場見学のプランをお持ちのようですが、
普段は外観のみだったり、中に入れないところに今回お邪魔できるということで、楽しみでした。

場所は、敷地内の本事務所です。
かなり歴史のある建物だそうで、外観も中も趣がありました。
その建物のある一室でロケが行われたわけですが、写真がこちら。





多分これだけだとあんまりピンと来ないかもしれませんね。
実は、アメリカの国防省のオフィスのシーンを撮影した場所なんです。
劇中の実際のシーンでは、カーテンなどがもっと仰々しいものに取り換えられ、
調度品を変えていたり、室内に米国の旗を立てていたりと、
見比べないと本当にこの場所がロケ地なのか確信が持てない部分もあります。
でもそれを指し示すパネルやメイキング写真が部屋の前に展示してあるので（こちらは撮影不可）、
訪れた人はそれを見て納得できます。

撮影時は、窓の外から中に照明を当てて人物が逆光になるくらいの映像のため、
見学するときは見えている窓の外の景色（木とか）は劇中では見えません。
また、角度的に、↓の写真の左のエアコンがうまく隠されて撮られているので、
生活感がにじみ出ない雰囲気でシーンがちゃんと表現されていました。





こちらの場所は２階ですが、１階にはおそらくそうした来館者のために、
シン・ゴジラ以外でもここがロケ地として使われた映画やテレビ作品の紹介のパネルや、
訪問された役者さん・スタッフさんたちのサインなどが飾られていました。
シン・ゴジラでも着用されたという、防護服がなぜか無造作に(笑)展示されたりもしてました。

しかもありがたいことに、そのときの余りなのか、防護服を全体で３着いただき、
帰りのバス車内で防護服争奪のじゃんけん大会も行われたくらいです。

昭和電工さん、貴重な場所を見せていただきありがとうございました。

こんな感じで、盛りだくさんで見ていきまして、１日があっという間でした。
最後の昭和電工さんではじっくり見学しすぎて、
川崎駅に戻ってくる時間が予定より３０分くらい押してしまったほど。
でも非日常の体験がいっぱいできて、大満足でした。

今回のツアーで感じたのは、川崎市と大田区が共同でツアーに協力し、
いろんなところで工夫がみられ、両自治体が観光に力を入れてるなあという点です。
シン・ゴジラだけでなく、他にもロケ地に使われた場所をまとめて、
ロケ地探訪の冊子を作っていらしたり、ガイドさんもとても慣れた感じの方だったので、
そういった観光プロモーションを日常的にされているのでしょう。

ツアーの冒頭でもその辺説明があり、「おたかわ」の名称で、連携して事業を行っているとのことでした。
都と県、区と市をまたいで、共同で観光まちづくりをしているというのは、
今回初めて知って、「そういうやり方もあるんだ」と勉強になりました。
シン・ゴジラのロケ地というだけでなく、そういった市や区そのものの魅力を知ることもできたのも収穫です。

すごくおもしろかったので、今後もこのツアーやってほしいです。
場所によって入れる時期が違ってたりもするでしょうから、
毎回少しずつ違う訪問場所を入れてくれるとまた楽しいですね。

企画していただいた、川崎市と大田区の方、ツアー会社の方、ガイドさん、
見学させてくれたロケ地の関係者のみなさん、ありがとうございました。
また、お客さんも協力的な方ばかりで、スムーズに見学できたのでよかったです。
皆々様ありがとうございました。
またこういった機会が来ることを期待しています。

長くなりましたが（汗）、やっとロケ地巡りツアーのレポは今日で終わりです。
お読みいただきありがとうございました。