日商簿記(3級)合格の方法
2017年の秋に行われた日商簿記3級を受験しました。大学では経済学を学んだものの、簿記についての学習はしたことがないように思います。「借方・貸方に分けて記帳するんだ」くらいの知識しかありませんので、ほぼど素人でした。学習方法は独学。市販のテキストを購入しての学習です。① 日商簿記3級を受けようと思ったきっかけ 転職することにしたものの、何の資格もない自分。まず気軽(?)にとれる資格で、転職に役立つものは何かなあといろいろ探したところ、取得をしようと思ったのが日商簿記でした。2017年11月19日の第147回の試験を受験しようと学習を開始しました。しかし、学習を開始したのは同じ年の9月の終わり。試験まで2ヵ月を切っていました。焦るけど、仕方ない。そもそも簿記が何かも分かっていないところからのスタートでした。そこで最初の取りかかりとして購入したのが「文系女子のための日商簿記3級」というテキストです。文系女子のためのはじめての日商簿記3級合格テキスト&仕訳徹底マスター問題集第2版 簿記 [ 江頭幸代 ] 「数学が苦手なあなたのために」という文言に惹かれました。このテキストは、イラストを活用しながら、実際に商店を開くという設定の中で簿記が活用されるというストーリーがあり、最初のとりかかりのテキストとしてはいいと思います。ちなみに、私は「文系女子」じゃなく「文系男子」ですけどそれでも何の問題もありませんでした。② 簿記の基本はTACさんのテキストで学習 「文系女子のための日商簿記3級」のテキストを読むことはそんなに時間はかかりませんでした。じゃあもっと基本をしっかり学習したいと考え、そして選んだのがTACさんの「みんなが欲しかった! 簿記の教科書」と「問題集」でした。書店にはいろいろな書籍が並べられていましたが、目立つところにディスプレイされていたこと、ぺらぺらとめくると分かりやすくポイントが示されているなあと思ったのがこの教科書・問題集を選択した理由です。みんなが欲しかった簿記の教科書日商3級商業簿記第6版 [ 滝澤ななみ ]みんなが欲しかった簿記の問題集日商3級商業簿記第6版 [ 滝澤ななみ ] TACさんのテキストとの出会いはこれが初めて。基本をまずおさえ、基本を例題で確認し、徐々に基本の再確認や応用問題に進むというステップは、自分にとって学習しやすいものでした。また解答用紙をネットからダウンロードできるので、繰り返し問題を解いていくのにも役立ちます。まずは教科書をすべて学習し、問題集を解きながら、つまづいたら教科書に戻る(ポイントには付せんをしていきます)を繰り返しました。こうやってどんどん学習していきます。③ 最後は模擬テストを繰り返し解いていく 教科書も問題集も一通り終え、試験の2週間ほど前。ネットなどでは「過去問題を解く」ようなことがあるようですが、あまり時間がない私は、模擬テストに取り組みました。ここでもTACさんにお世話になりました。(下に掲載しているのは、第149回対策用のものです)第149回をあてるTAC直前予想日商簿記3級 [ TAC株式会社(簿記検定講座) ] TACさんの問題集のいいところは、問題用紙や解答用紙の形式、記入する箇所のサイズが、本番の日商簿記と大変よく似ているし、見やすいところです。あとは、一通り全部やったら、また最初から解き直す、の繰り返しでした。④ 他の出版社の問題にも慣れる 試験の5日ほど前。書店には他の出版社の問題集もあります。開いてみると体裁も違う。もし本番でそんな問題が出たら……なんて考えてしまい、1冊だけ他社の問題集を購入しました。(下に掲載しているのは、平成30年度用のものです)日商簿記検定模擬試験問題集3級商業簿記(平成30年度版) [ ネットスクール ] 過去問も収録されているので、これで初めて過去問題にもチャレンジしました。試験まで5日しかないので、この問題集は繰り返して学習することができませんでしたが、TACさんには掲載されていない問題もあり、これはこれで学習してよかったと思いました。⑤ ついに本番! 受験会場には3人だけ そして日商簿記3級の試験当日。受験会場は私を入れて3名。試験前に、別の一人の男性は、余裕の表情をされているように見えて、なんか不安になってきました。そして受験。仕訳で悩むところはあったけど、制限時間よりも早く終わり、最初に会場を退出。結果は、合格でした。⑥ 結論: 簿記の学習ポイントは「仕訳」と「繰り返し」 日商簿記3級の学習を通して、ポイントになるのはやはり「仕訳」。仕訳ができないと何にもできないと言っても過言ではないでしょう。仕訳ができればオッケーではないけど、仕訳ができないとどんな問題も解けません。そしていろんな問題を解き、「繰り返し」て学習することです。 この3級の合格で簿記の学習は終わりにするつもりでしたが、簿記は本当に面白いと思いました。そして、合格が分かった直後、次回の日商簿記2級へ挑戦することを決意したのです。