「危険な関係」鑑賞記
雪のふる寒い一日でした。東京は青山にある青山劇場へと行って参りました。「危険な関係」を観るために。いっしょに行ってくれたのは、大人のクラスの生徒さん。大人のお話だから、子供を連れて行くわけにもいきません。かといって、ひとりで行くのもつまらないので‥。実は生のアダム・クーパーを見るのは初めてでして、一体どんな表現をするのだろうかと興味しんしんでした。鑑賞後の感想♪これはもうバレエという枠から完全に離れています。「舞踊劇」とでもいうのでしょうか。バレエのテクニックをベースに持つアクターの集団によるパフォーマンスです。話の内容はホントに大人の話(つまり18禁)で、最近ではヨンさまが演じて話題になった「スキャンダル」の原作でもあります。退廃した貴族社会を描いており、その中で純愛に目覚めるアダム・クーパー演ずる主人公の変貌ぶりがなかなかのものでした。演出でいいなぁと思うところは、クラシックバレエの場合、見せ場があると主役だけが中心となるものですが、この作品の場合、舞台上のあらゆるところに見せ場が盛り込まれているシーンがあり、上手(かみて)側のドラマを見ていたら、下手(しもて)でもドラマが繰り広げられているというシーンが多く、どっちも観たいと思わせられました。観終わって、お腹にドーンとくる感覚がありました。胸に迫る・・・というよりも、人のおろかさや醜さをえぐるような表現が多いので、お腹にくるのかなぁ・・・と思いました。昨日で関東地方での公演はおしまい。このあとは地方巡業となっています。地方の皆様、ぜひお出かけください。私は、もう一度見たい作品です。^^ こちらはヨンさま主演の「スキャンダル」 こちらは映画「危険な関係」