第三章 出会い「・・・・かる・・・・光、光!」はっと目覚めた。 ここは俺の部屋だ。目の前には茜の顔がある。 俺はどうなったんだ? そうか、あの後気を失ったのか・・・・ 「今何時だ?」 「夕方の六時よ。それより何があったの?」 俺はずっと黙っていた 「・・・・・ごめん。いつか俺の気持ちの整理がついたら話すよ」 「分かったわ。じゃあね」 茜は部屋を出ていった。 「あ、青い石は!」 と思ったときポケットに何かあるのを感じた。 やはり石だった。 手に取りもう一度じっくり見た。 (そうだ。もう一度念じれば大きくなるのだろうか) 俺はもう一度念じてみた。すると ぼんっと言う音と共にまた大きくなった。 しかし結局何が何だか分からない。 もう寝ようと思い、どうやって元に戻そうかと考えたとたんに元の大きさに戻った。 不思議に思いながらも俺は浅い眠りに落ちていった ~~~~夢の中~~~~ 「もうすぐだよ。もうすぐ君に会える。それまで頑張ってくれよ。決して死ぬんじゃないよ・・・・・・」 「お前は一体何者なんだ?教えてくれよおい、まて消えるな・・・・・」 はっと目がさめた。 「俺にこれから何が起こるのだろうか・・・」 俺は、この巨大な不安の裏側にかすかな喜びを覚えていた。 そう、今までの自分から抜け出せる大きなチャンスが近づいてきたと言うことに・・・・ そして今に至る。それまでの間に、もう二匹怪物を倒した。たいした奴ではなかった。 三回も大きくした石を投げれば消滅していった。 その間も、謎の声は毎晩俺の夢の中でもう少しと言ってきた。 もう慣れたことだが、やはり気になる。 そんなことをぼーっと考えながら歩いていた すると目の前に赤い俺と同じぐらいの大きさの人型の竜が現れた。 「何?また敵か?」 と、石を大きくした。最近は普通に出来るようになってきた。 すると 「やっと会えたね光君」 「そ、その声はもしかして・・・・」 ジャンル別一覧
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