久々に本でも読んでやろうと、本屋でふと手に取った一冊。
村山作品ということで、ある程度のクォリティは予想していたものの、前作"BAD KIDS"を上回る素晴らしい小説でした。
流れるような綺麗な文体、瑞々しい感情描写、気がついたら「そう、そうなんだよな」と登場人物の立場で頷いている。
まるで柴田淳の歌詞のように、自分の感情を切り取って貼り付けたかのような描写に思わずハッとしてしまう。
主人公達のしている行為は常軌を逸しているのかもしれない。
だけれど、そこには確かにリアリティがある。
今という時代に相応しい恋愛小説だと思います。
やっぱり、大切なのは「入り口」ではなく「その後どういう道を辿るか」ですね。
ちなみに、本作には"BAD KIDS"ファンにはちょっと嬉しい演出&設定がなされています。
「BAD KIDS~海を抱く」だけでも十分楽しめますが、時間に余裕のある方は前作からどうぞ。
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最終更新日
2006.09.24 23:47:26
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