新体操母行動学

「新体操母」ってなんだ?
と思う方もいるかな。
「新体操をやっている娘をサポートし、応援している母」のことを
私は愛を込めて新体操母と呼んでいます。

でも、この言葉にはちょっと「ステージママ?」な響きがあることも
事実。そんなつもりはなくってもついつい熱くなりすぎる新体操母も
少なくないし、はじめっから「なんか勘違いしてな~い?」な新体操母も
そこここにいます。ええ、ほんとに。

指導者にとってそんな新体操母は、ときにけむたく、ときにうっとうしく、うとましいものである場合が多いようです。
だけどね。
そうやってうるさがっているだけでは、なんの解決にもならないと思うのです。「まーったくお母さん達って!!」と指導者同士で嘆いたり、
ときにはお母さんを一喝したり、、、。それではなにも変わりません。

日本と北朝鮮も、アメリカとイラクも、まずは「相互理解」から始める
ことではないでしょうか。
そう。
新体操母と指導者も。
指導者にとっては、理解不能なことも多いかもしれない「新体操母」の思考、行動パターンをここで勉強してもらえれば、と思います。

なんて、まるで「指導者のため」に書いているようですが、実はこのコンテンツで、いちばん勉強してほしいのは、当の新体操母であり、未来の新体操母達です。「え~、こんなのあり得ない」「私は違うもーん」とたかをくくってないで! 日本には「人の振り見て、わが振り直せ」という美しい言葉があります(おっと、金八先生か?)。人の失敗は、明日自分がやってしまうかもしれない失敗だったりするのです。自分にも身に覚えはないか、自分にもそんな一面はないかどうか振り返ってみてほしいと思います。
そうすることで、自分自身も「よりよい新体操母」になれるのではないかと思うし、また、周囲のお母さん達に対する気持ちもやさしくなれるのではないかと思うのです。

「人間は間違いを犯すものである」と私は思っています。
ましてや、娘のことが大切で、おまけに新体操も大好きだったりすると、応援したい気持ちがちょっといきすぎてしまって、ときには世間の(とくに指導者の)ひんしゅくをかうことって、あっても仕方がないと思うのです。
そこからみんなスタートするのです。失敗しながら学べばいいのです。
そんな気持ちで作ったコンテンツです。


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