世界に愛と平和とアンドレを

2010/03/13(土)22:12

あの娘が結婚してしまう Part272

嫁(または彼女)至上主義なのは大前提である。 日々の生活で「憧れの君」を見つけることは 生活を、心を豊かにするためにとても大事な事だ。 「あ、今日は○○さんに会える♪」 「今日も○○ちゃん見ちゃった。ラッキー♪」 ○○の前に「私の」が付くのは言うまでもない。 そういう意味では中学、高校の頃はよかった。 クラスに一人そういう娘を見つけておけば毎日会えた(見れた)わけだし 運がよければ話なんかもできたりしたりしちゃったりして。 社会人になるとなかなかそうはいかなない。 職場の中で「憧れの君」を見つけるのはなかなか難しいし 通勤途中で、っていうのもそうそう見つかるもんじゃない。 それでもその時々で 誰かを「憧れの君」にしながら日々生きていくのが男ってもんじゃないか。 ああ、そうさ、そういうものだ。 嫁と結婚して嫁実家に引っ越してきた後に 最初の「憧れの君」は犬の散歩の途中に出会った中学生で 全然知らないのに「おはようございまーすっ」と元気挨拶してくれた。 その後も、ちょうど犬の散歩の途中が通学時間に当たるのか 2回に1回はすれ違い、そのたびに元気よく挨拶してくれるのだ。 笑うと吉澤ひとみ似の彼女で 田舎中学生必須のヘルメットをしないで自転車に乗っていた。 いつも一緒にいる二人とはちょっとだけ大人に見えた。 当時まだ新しい土地・家に慣れず 犬の散歩の時間が自分の居場所だった私にとって 彼女の笑顔に出会える事が生活の糧となっていった。 しかし、数ヵ月後、彼女と出会うことはなくなった。 そう、きっと彼女は高校生になったのだろう。 もうあれから8年近く?経っているから 今頃すっかり大人のいい女になっているに違いない。 現在は職場が職場だし、車通勤っていうこともあって 普段、若いハニー(少なくとも自分より年下)に会う機会はなかなかない。 そんな中でも唯一、営業で出入りしている病院の受付に若い女性陣がいて その中の一人がちょっと前から結構お気に入りだったりしたのだ。 最初は結構きつい?感じだったので もう一人のマイペース気味な娘の方がお気に入りだったのだが だんだん打ち解けてくるとそのきつい感じがハキハキなイメージに変わってきて そんなハキハキの中にちょっとボヤボヤ気味なところが見えてくると 「なかなかかわいいところあるんじゃーん」などと勝手に思い始めて いつの間にか毎週会うのが楽しみになっていったのだ。 まぁ、だからといってなにをするわけでもなく っていうか話自体も本当に事務的な話しかしないのだが いいのだ、いいのだ。 「また来週お願いしマース」 「はーい」 この会話だけで5杯は飯が食べられるのだ。 し・か・し 今年に入ってからどことなく不穏な動き、というか 通常、受付は「憧れの君」とマイペース彼女の2人でやっているのだが 見知らぬ女性がいつのまにか2人増えていて 「憧れの君」がいる回数が極端に減ってきたのだ。 え、え、これってまさか引き継ぎ?? ってことは部署が移動になっちゃうの?なっちゃうの? そんな状態なのに、今月は2回も営業予定がキャンセルになった。 ま、まさかこのまま彼女に会えなくなっちゃうんじゃっっ。 3週ぶりに行ったのだが、やはりそこに彼女の姿はなかった。 果てしなくがっかりしながら、準備をしていたのだが そこへなんとなんと彼女が現れたではありませんかっ!いや、あーりませんか!! 「あ、あ、こんにちは、お、おひさしぶりですね」 「あ、そ、そうですね、おひさしぶりです」 やったーーー!! 心の中で万歳三唱した。 そうかそうか、まだいなくなっちゃうわけじゃないんだっ。 そうだよな、そうだよな、よかったよかった。 帰り際、受付にいる彼女に「ありがとうございました」といいつつ ちらっと業務的な話をした。 出入り始めた当初は そういう話は「あ、あまりわからないんで」と断られる事も多かったのだが 今日はやけに高いテンションでいろいろと教えてくれて ああ、私と彼女の関係もここまできたんだな、と大いに感激(勘違い)しつつ 「じゃあ、また来週お願いしマース」と帰ろうとしたその時 「あ、あ、」と彼女が呼び止めるではないか。 なに?なに?まだ話足りなかった?などとテンションが上がる私であったが 「えっと、私事なんですけど、今度結婚退職することになりまして」 け、けっこん? 「たぶん会えるのは今日で最後だと思うんです」 さ、さいご? 「どうもありがとうございました」 「あ、あ、あ、お、お、お、おめでとうございます」 「よ、よ、よ、よ、よかったですね」 「いやぁーよかったよかった。ははははははははは・・・・・」 また「私の」憧れの君が旅立ってしまった。 まぁしかたない、それが世の中の常ってやつだからな。 よーし、次だ次っ (T-T)ウルウルウルウルウル。

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