九州の駅

2022/04/14(木)19:30

豊前松江駅 周防灘近くの木造駅舎 JR九州 日豊本線

日豊本線(43)

豊前松江駅(ぶぜんしょうええき)は福岡県豊前市大字松江横園にあるJR九州・日豊本線の駅です。 1897年(明治30年)9月25日、松江駅(しょうええき)として初代豊州鉄道が開設しています。 1932年(昭和7年)10月に現在の木造駅舎に改築されています、ですので豊前松江駅の駅舎は今から約90年くらい前に建てられた歴史のある木造駅舎ですね。 1945年(昭和20年)5月、山陰本線の松江駅(まつええき)との識別目的で頭に旧国名を付けた豊前松江駅に駅名が改称されています。 山陰本線の松江駅は豊前松江駅よりもあとに出来た駅ですし、本来なら山陰本線の松江駅のほうが駅名を出雲松江駅などと改称すべきだったのでしょうが、松江市は、島根県の県庁所在地及び最大の都市であり、中核市に指定されているためにこちらの福岡県にある松江駅(しょうええき)が駅名を譲らなければならなかったのでしょうね。 相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。 2020年度(令和2年度)の1日平均乗車人員は100人以上はいますが、そんなに多くはありません。 (ちなみに今から約20年前・1992年度の1日平均乗車人員は547人) 駅の利用者はそんなに多くはありませんが、しかし、駅には人がいて、地元(豊前市)が簡易委託を行っています。 ウィキペディアには無人駅と書いてありましたが、日中はちゃんと駅に人がいます。 たぶん無人駅の時もあったのでしょうが、豊前市は同じ市にある宇島駅・三毛門駅にも駅員を配置しています。 特にこの豊前松江駅と同じく三毛門駅も有人駅にする必要のないほど利用者の少ない駅ですが、地元自治体(豊前市)はきちんと人を置いて管理しています。 ですので、豊前松江駅は昔ながらの木造駅舎でしたが、駅舎や周辺は綺麗に清掃などが行き届いていました。 小倉から九州東海岸を南下する日豊本線は、この豊前松江駅付近で周防灘にもっとも近づきます。 豊前松江駅の下りホーム背後はすぐに周防灘があり、駅前には国道10号線が走っています。 昭和7年に建てられた駅舎は趣があり、駅舎内には日豊本線の鉄道唱歌が書かれていた板が飾られていました。 駅名標にはカラス天狗のキャラクターが描かれていましたが、これは豊前市のシンボル的な山である求菩提山(くぼてさん)からきているものでしょうね。 求菩堤山は古くから修験道の霊山として修行が行われ、1870年頃の明治時代前期まで山伏信仰が行われていて、鴉天狗の伝説も伝えらているそうです。 木造駅舎の旅 (Infas books) [ 米屋浩二 ]

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