3月11日

震災から10年が経った。 区切りでもなければ、メモリアルでもない。 あちこちで踊る「10年目」という言葉に空々しさを感じる。 未だに、2500人超の方々が帰れないでいる事実。 その方々の家族にとって10年はとてつもなく長かっただろうし、他方、あの日々の出来事は昨日のようにも感じる。 今日は各地で式典が行われたみたいだけれど、それは一種、悲しみの共有に過ぎない。 哀悼の意はいつでもどこでも捧げる事が出来る。故に、いつでもどこでも哀悼の意を捧げてきた。特段、本日に限っての事ではなく、寧ろ、ずっとずっとこの気持ちを持って、語り続け、考え続け、生き続けることが大切なのだ。 14時46分。 10年前と同じ場所に立ち同じ空を見上げてみた。 心なしか風が優しく頬を撫でて行った気がしたよ。 あゝ、そろそろ桜の季節だな。 #東日本大震災