卵巣出血2
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 【前回『卵巣出血』のつづき】30分ほどで着いて 車から降りるものの まともに歩けない病院の人がすぐに車椅子に乗せてくれて 内科の診察室へ痛みはグングン来て 「ぅ・・・」と言う声が出るだけ内科の女医さんは 「ここに寝てみて」 とあっさり言うが 横になると激痛がくる「息ができないほど苦しい」そう訴えたら 「便秘でしょう。レントゲンね」 とあっさり聴診器を当てることもなく ちゃんと問診することもなく血圧を測ることもなく 熱を計ることもなくレントゲンを撮るのも やっとで 痛みに顔をゆがめて車椅子で待合室で待っていると「ricoさん浣腸。便秘だからね」 と他の人も居る待合室で大きな声で告げる女医さんデリカシーなさ過ぎ・・便秘で こんなに息が苦しくなるのか 便秘でこんなに痛いのかちゃんと話せたら抗議していたでも 悲しいかなそんなこと言える状態でなく 成すがまま・・浣腸をして トイレで意識を失っていた心配した看護師さんが ドアをたたく「ricoさん大丈夫ですか? 鍵開けられますか?」それで気が付き どうにか外に出て 車椅子に乗せられ 処置室へ外科医である主治医が オペを終えたらしいすぐに血管確保と血液検査 そして血圧と体温を測るように指示がでた と看護師さんから聞く血圧が低かったらしい少しして 走ってきてくれた主治医は ベッドに横になれず 意識がもうろうとする中身体が支えられないので 布団を丸めてひざの上に乗せてもらって そこにだらりと上半身預けていた私を見るなり 「そんなに痛いんか」と私に声をかけ 肩に手を置く声も出ず 「うん」とうなずくと「白血球の数が多いのと血圧が低い。すぐにCTだ」と言う造影剤を入れて CTの部屋へ入るしかし 横になれない 痛い 息ができない 「痛くて 横になれない 息ができないから横になれない」と泣き叫び状態で‥その時に お腹がパンパンに腫れていることに気付き 「トイレに朝から行ってないから お腹がパンパンになってるから横になれない」 と私もうワケがわからないことを叫んでいるんですよね「○○(薬名)入れて」「フワッとして眠りますよ」 と眠る薬を点滴から注入され意識が遠のく・・気がつくと 手術台の上にいて 主治医だけでなく外科の先生が5人囲んでいる「意識が戻った」と声がする「大変だよ 腹膜炎を起こしてるよ」「痛かっただろう」と 声をかけられるなにが起きたのかわからないが 大勢の先生たちに囲まれ ただ事ではないらしい「ちょっと痛いよ」 と局所麻酔をする注射器でお腹の中のものを出すと 「血液だ」「どこから出てるんだ」と 超音波を当てて探している「卵巣ですね。破裂してますよ。」と聞こえるそこで 意識はもうろうとしながら とっさに「明日仕事行ける?」と主治医に聞く私「ばか。入院だよ。手術になるかもしれない」と主治医「先生 ちょっと職場に電話していい?」 と携帯を取ってもらうそこで上司に電話で「明日仕事休みます」心配してくれている人にも電話するその後 はっきりしないけど 自分のCTの画像と 超音波の画像を見ながら説明を受ける「卵巣が破裂して ここにグルッと黒いところあるでしょ あれ全部出血なの。血液。 これを全部出して 止血しなきゃいけない。止血できなかったら手術になるよ。」と「手術になったら I先生(主治医)が執刀だね」と聞こえる「先生 私死ぬの?」 と思わず聞いてしまった「ばか。このくらいで死んでどうするんだ お前は前に首を切ったんだろう それも耐えたんだろう」と主治医「痛いけど ごめんね」と院長先生がドレーンを入れる主治医は手を握ってくれてた (言葉はきついんですが やさしいんです)このときに出てきた血液は1200cc だったと後で聞きました私の体重から言うと 3500ccの血液が体内にあるそうですが その内の約1/3が出血していたことになりますこのときに 血圧は最も下がっており Hbの値も5,3まで落ちていましたああだこうだと 5人の外科医の先生達が言い合いながら 処置がすすみます今思えば 5人の外科医が対応してくれるなんて 豪華キャストです 時間はどのくらいたったんでしょう気がつくと 隣の部屋に移されて そこに母が居ました説明があり 万が一の時のときの 手術の同意書や 輸血の同意書などなど たくさん書いたようです次に気がついたときは 病室でしたその時は一人でした絶対安静で 看護師さんがずっと看てくれる個室でした「水も飲めない 寝返りもうてない 動いてはいけない」 そんな風に言われましたとても喉が渇いても 何も飲めない苦しさを味わいました一睡もすることができなかった でも夜はとても早く明けたように思います主治医も何度も来てくれました当直でもないのに いつ手術になるかもしれないからと 待機してくれてたようです