積った雪
私の大好きな童謡詩人「金子みすゞ」の詩を紹介します。『 積った雪 』上の雪さむかろな。つめたい月がさしていて。下の雪重かろな。何百人ものせていて。中の雪さみしかろな。空も地面(じべた)もみえないで。金子みすゞさんという人はなんてやさしい人なんでしょう。私はこの詩に出会うまで中の雪どころか、雪の気持ちなんてこれっぽっちも考えたことがありませんでした。みすゞさんの作品には普段見逃してしまいがちなものや目には見えないものがたくさんでてきます。そしてそれらをすべて肯定しています。それはまるで私のようなちっぽけな人間でも私のままでいいのだと言ってくれているかのようです。落ち込んだとき、やさしい気持ちになりたいとき、みすゞさんの作品おすすめです。