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カテゴリ:Movie
ニール・サイモン作の舞台の映画化。監督は舞台版も手掛けたジーン・サックス。主演ロバート・レッドフォード、ジェーン・フォンダ。 新米弁護士のポール(レッドフォード)と妻コリー(フォンダ)は新婚ほやほや。どうしようもないラブラブぶりだが、新居のアパートは物凄いオンボロ。ポールはまだあまり収入がないのだ。しかもアパートの住人は変人ばかりでポールは不満なのだが、コリーは屋根裏に住む初老の独身男べラスコ(シャルル・ボワイエ)と意気投合。実母(ミルドレッド・ナットウィック)やポールを巻き込んで食事に外出にとハシャぐのだが、ポールは次第に嫌気がさしてくる。そしてついに家を出てしまう・・・ コメディにはいくつか種類がある。スラップスティックからブラック・コメディ、ダイアローグ主体のものなど。本作はソフィスティケイテッド・コメディなどと呼ばれるもので、現代のラブ・コメディに近いか。スラップスティックの名手がメル・ブルックスとすればニール・サイモンはまさに対極。その中間がウディ・アレンだろうか。 そのため、本作ではギャグの応酬やドタバタはない。多分に間延びするところ(前半のアパートのシーン)があるが、それは仕方のないこと。当時の観客のお目当ては主演二人でしょうから。 デビューからあまり年数の経っていないレッドフォードが若い。非喜劇俳優の中では割とコメディのセンスがある方だと思うが、どうでしょうか。本作でも公演で泥酔してベンチを飛び越えるシーンで小技を見せている。 一方、フォンダはこの頃絶頂期で『バーバレラ』は同じ年の公開だった。結構好き嫌いが分かれるかもしれない女優さんだ。そして意外と出番の多いシャルル・ボワイエもこの頃は出演作が多く多忙な時期。1920年にデビューした大ベテランで、この時実に70歳だ。前年に『おしゃれ泥棒』『パリは燃えているか』があり、本作と同じ年には『007/カジノ・ロワイヤル』がある。 ソフィスティケイテッド・コメディだから会話はお洒落だし、服装のセンスもいい。そしてニール・ヘフティの音楽も洒脱。しかし、ちょっと物足りない・・・という方はハーバート・エデルマンをどうぞ。『男はつらいよ/寅次郎春の夢』に出たこともあるコメディアンで、本作の舞台版でも同じ役で出演。『おかしな二人』『カリフォルニア・スイート』などニール・サイモン作品の常連でもある。そう、サイモン~サックスのコンビ(そしてヘフティも)の次回作が『おかしな二人』なのだ。 1967年・アメリカ / 105分 / 評価:3.5点 / 子供:○ 裸足で散歩(期間限定) ◆20%OFF! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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