歌を聴いて涙が出たと言えばこれ。
同じくコブクロの
「蕾」
昨年末、一番上の子と保育園が同じだった女の子が亡くなった。
小学校では違うクラスになったり、男の子と女の子では遊びが違うこともあって
それほど交流はなかったのだけれど、
その子は年長の時のある時、足が痛いというので外科に行ったら
大きな病院を紹介され即入院。
小児癌で、子供には大変な治療を続けていたと聞いていた。
お母さんも仕事を辞め、治療に付き添っていた。
それでも、一時はよくなり、感染性の病気が流行っているときは休んだりしていたものの
保育園のお別れ遠足には参加したり、疲れないように早く帰ったりしながらも
一緒に保育園での生活を送っていた。
そして卒園式はみんなそろって卒園することができた。
入学してまもなくは、ひょんなことから
「外にあまり遊びに行けないから来て」と誘われ
おうちに誘われ、一緒に庭で遊ばせてもらったこともあった。
「髪が抜けているので、かつらを勧められたけど、
気が進まなくて。。。」
なんて、話を聞きながら、少しづつ学校へ通っているふうだったので、
もう大丈夫なんだと思っていた。
小学校へ入ると、クラスも違い、男の子と女の子では遊びが違うのもあって交流があまりなく、どうしているかと思っていたら突然の知らせだった。
話を聞くと、しばらくは順調で、一年間再発しなければ大丈夫だと言われて
ちょうどもうすぐ1年目という頃に再発してしまったそうだ。
それからは、カウントダウンの日々が始まってしまったそうだ。
お通夜だけ、参列させてもらったのだけど、
その式で、亡くなった子が好きだった曲として紹介され流されていたのが
この「蕾」だった。
お焼香するときに、誰かが「小鳥のようだね」と言った。
病気のためにやせ細り、棺の中でわたにくるまれ小さく横たわる姿は
確かに小鳥のようだった。
義理の母が「逆さ見ることより辛いことはない」と常々言っているけど、
残されたご両親の悲しみを思うと、まさにその通りだった。
後から、聞いたところによると、亡くなった子は
小さい頃に行う神経芽細胞腫の検査で引っかかったそうだ。
そして、神経芽細胞腫の検査は
・治療しなくても治る場合も多い。
・検査をしたからといって死亡率が減少する効果が見られない
ということで現在行われていない。
まさに、18ヶ月以降発症の予後不良型だったのだな。
人が亡くなるのは辛いが、小さい子供が苦しんで亡くなるのは本当に辛い。
亡くなった人は帰ってこないが、将来、悲しむ人が少しでも減るように医学の進歩を願う。