喉頭軟化症力斗は喉頭軟化症という病気で、自発呼吸が出来なかったので、生後10日後から亡くなるまでずっと人工呼吸器がつけられてました。気管切開の話もあったのですが、切開手術をする前に亡くなってしまいました。 人工呼吸器を赤ちゃんが自分で取ってしまったり、頭を動かして外れてしまわないように、頭と手をずっと固定されてました。縛られてたのです。 最初に入院した病院では、人工呼吸器の構造上抱っこできない状況でしたが、1歳過ぎに転院した病院の人工呼吸器は、たまにですが抱っこできました。 しかしいずれにしろ、力斗はずっと自由ではなかったのです。 これはかなりかわいそうでした。 動きたくても動けない。 赤ちゃんはただでさえじっとしてないのに、どんなに辛かった事でしょう。 力斗の人生の中で、何よりも私はこれが一番心を痛めました。 折角生まれてきたのに、抱っこしてもらえない・・・ 親のぬくもりを知らない・・・ 動けない・・・ 想像してください。 私は耐えられませんでしたよ。赤ちゃんなのに、なぜこんな辛い思いをしなくてはいけないのか?と。 でも力斗は頑張りました。 親も辛かったです。 自分のお腹から生まれた我が子。抱っこしたい。 初めての赤ちゃん。自分の子を抱っこするのはどんな感じだろう? それを知ったのは、力斗1歳の誕生日でした。 看護師さんが特別に許してくれました。 その後転院した病院では数回抱っこさせてもらえましたが、力斗を抱っこしたのはトータルで両手で数えられるくらいでした。 頭をづっと固定されたおかげで、力斗の頭は変形してしまいました。 絶壁もいいとこ。左右もいびつ。 健常児の赤ちゃんが「頭がいびつでどうしよう」というのとはレベルが違いました。 「将来このままだったらどうしよう」と私も悩みました。 しかしそんな悩みは無用でした。 天使になってしまったのですから・・・ 今から考えると、頭の形なんて、どうでもよかったです。 小さな問題。 もっと大切なものを失ったのですから。。。 ジャンル別一覧
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