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カテゴリ:オランダ暮らしのなかで。その3
みなさま こんにちわんこ。
息子がインターンシップでオランダを離れるにあたって、一旦アパートを引き払い家に戻ってきた。 7月末までの契約だったのだが、夏休暇から帰ってきてコロナ感染が判明し、 引越しは一週間ほど伸びた。8月まで持ち越し、ようやく週明けに明け渡しの儀式?をしたようだ。 敷金は帰ってくるが、明け渡しが伸びた一週間分の家賃を払わねばならなかった。仕方ない。。 彼のアパートは、最上階で屋根裏部屋もあるのでなかなかええ感じだった。が、 思わぬところに「敵」が潜んでいたことを、後から知ることになる。 それは、 悩ましき隣人だった。 下の部屋に住む初老の夫婦の奥さんが病的に「音」に敏感な人だった。 入居者が学生だと知って余計に耳が敏感になったのか、何度も何度もドアをノックしては 「音がうるさい」と文句を言ってきた。部屋で大きな音を出しているのならともかく、普通の生活音でもアカンかったらしい。 そのうち要求はどんどんエスカレートしてきた。 -水道の蛇口を静かに閉めろ。夜に水を使うな。(パイプに流れる音がアカンらしい) -キッチンにカーペットを敷け。(お金がない、というと、買って持ってきたらしい) -スリッパを履くな。部屋の中は裸足で歩け。(寒いっちゅうに) 住人が共有しているWhatsupに、日に何度もメッセージを寄越すようになった。 そして、ある日は「鍵を預からせてくれ」と言う。留守の時に、水道のパイプなどをチェックしたいから、だと言う。ある日は、本当に部屋に入ってきて、ちゃんとカーペットが敷いてあるか、を見に来たそうだ。 最後は、訴える。とも言われた。 普通の生活で出る生活音は、誰もが生きている限り出るものだから、もうこれ以上どうしようもない。 不動産屋や大家に相談するも「あ、またか」と困り顔で「無視してええで」と言われたらしい。 (知ってたんなら、言わんかい!) 常識を外れた要求が続いた。 実家に帰っていてアパートに誰もいないのに、「音がうるさい」と文句のメッセージが来たこともある。 ........幽霊が乱痴気騒ぎでもしているのか。 ま、そんなこんなで、最後の日。 ドアを開けるとその隣人が待っていて ニカニカ笑いながら「さいなら」と言ったそうだ。 「あんな嬉しそうな顔初めて見たわ」と 息子。 大家によると、このアパートは息子を最後に 売りに出すと決めたそうだ。 水回りは相当古かったし、新しくここを買った人はきっと改装を余儀なくされることだろう。 そうなると生活音どころでは、ない。 階下の隣人の眠れぬ夜は続く........... いつもありがとう。 人気ブログランキングへ 階上の方。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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