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リク☆ラグナロク(花男SS/質問素材etc)

*それぞれの過去~総二郎~*

牧野がいなくなったのは、俺が英徳大の1年生の時だった…。









総二郎過去.jpeg












司が突然、ただならぬ様子で俺の家に乗り込んできた。

それは、仲間内でパーティーをした3日後のこと。


パーティーの日から、司には会っていなかった。



司は酷く慌てた様子で『牧野を知らないか』と訊いてきた。

『知らない』と答えると、何も言わず部屋を出て行こうとしたので、俺は慌てて引き留めた。


わけを聞くと、何でも牧野がいなくなったらしい。

携帯は繋がらない上に、アパートに行っても、既に引き払われた後だった。

それから司は、困惑しつつも、出来うる限りの手を尽くして牧野を捜したらしいが、見つからなかったらしい。


何故真っ先に俺たちに連絡しなかったんだ?

…そう思ったが、司だって成長したんだ。

俺たちが大学に入ってから、跡取りとして忙しい毎日を送っていることくらい百も承知。

だからきっと、先ずは自分だけの力で探そうとしたんだと思う。



その後、俺はすぐに仲間に連絡を取った。


親父さんの仕事に付いてイタリアに行っていた類。

勉強の息抜きに、久々に青山で遊んでいたあきら。

懲りずに合コンをしていたという、桜子と滋。

それに、相変わらず和菓子屋でバイトをしていた優紀ちゃん。


皆それぞれに忙しかっただろうに、電話した1時間後には類を除く全員が司んちに集まっていた。

その場には、たまたま日本に来ていた、椿姉ちゃんもいた。



司は相当混乱していたのか、俺たちの言うことも聞かず、部屋に閉じこもったっきり出てこなかった。

…部屋の中で暴れていたのも、容易に想像がついた。

まったく、牧野も司を放って何処行ったんだか…。

こんな奴だけに、愛想が尽きたのか?そんな、今更……だよな。



司は、類が戻ってきて、一発殴られてからは大人しくなった。

とは言え、相変わらず部屋に閉じこもって出てこなかった。



俺たちは、何もしようとしない司を放って、牧野捜しに専念した。

だけど、一向に手がかりは掴めない…。

また司の母ちゃんかと思いきや、類曰く、そうでもないらしい。

しかしこれは何かあると踏んでいた矢先、類が牧野捜しから手を引いて、フランスに行ってしまった。

司も、何があったかは知らないが、俺たちには何も告げずNYに行ってしまった。



2人が日本を去ってからも、俺たちは暫く牧野を捜し続けた。

だが、滋の…大河原の力を使っても、何も解らなかった。

だから俺たちは、悔しいけど、諦めざるを得なかった…。



それからは、仲間内で集まると言うこともなくなった。

特に、優紀ちゃんとは会うことはなくなった。

…仲間は3人も欠けてしまっていたのだから、致し方ないだろう。










暫くは、何もない普通の日常を過ごしていた。

何もないことは良いことなのかも知れないが、刺激的すぎたあの頃を思い出すと、少し寂しい。



真面目に勉強し、俺は無事に大学を卒業した。

その後は、自分なりに頑張って、“西門流次期家元”としての仕事をこなしていたと思う。

周りでは俺の評判も良く、見合い話も次から次へと舞い込んできた。

だけど、俺は到底結婚する気にはなれなかった。

…小さい頃から、あんなに覚悟してきた政略結婚だったというのに。



見合いを断り続け、結婚しないまま、28歳で俺は家元になった。


そろそろ潮時か…と思っていた矢先、俺は優紀ちゃんと再会した。

もう2度と会えないかも知れないと思っていた彼女との再会に、俺は心の底から嬉しさを感じた。


優紀ちゃんとの再会から2年後。

俺たちは、ごく自然な流れで結婚した。


俺の両親は意外と簡単にOKしてくれた。ま、反対されたところで関係ないけどな。

いつまで経っても結婚しようとしない俺を見て、少し焦っていたらしい。

今時、んな早く結婚する奴ばっかじゃねーっつーの。



何はともあれ、優紀と結婚した俺は幸せだと思う。

司を幸せにしてくれる女が牧野以外にいるとも思えないが、司にも幸せを掴んで欲しい。















fin...
















*あとがき*

意外とスラスラ書けたかもです♪
…が、思っていたより短い…orz


06.05.17

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