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テーマ:花より男子(76)
【柚】
花沢さんから衝撃的な真実を聞かされてから、3日が経った。 花沢さんは急に海外での仕事が入ったらしく、2日前から日本にはいない。 ママはなんだかよそよそしい気がする。 何か言いたそうだけど、何も言ってこない。 あたしも訊きたいことはあるけど、今はまだ訊こうとは思わない。 あたしは、とことん、ママが理解できない。 何で道明寺さんなんかと…? だけど、付き合っていたって言うのが事実なら―――――― 拓が道明寺さんに似てるのも偶然じゃないのかも、なんて思ってしまったりもする。 あたしは、1人で悩むのがなんとなく腑に落ちなかったので、拓にも相談することにした。 そこで今日の放課後、珍しく拓のバイトがない日に、『一緒に帰ろうよ』と誘い、帰り道、近くのカフェに連れ込んだ。 「何なんだよ、お前っ! 俺をこんな所に連れ込んで楽しいか!?」 拓はもの凄い嫌がっていた。 それもそのはず… ここは、女の子の間で“可愛い”と評判のお店。 ………拓は、こんな可愛い雰囲気があまり得意でなかったりする。 しかも、今いるお客さんは女の子ばっかり。 「ぷっ… なんか拓、このお店似合わないね。 でも、女の子達みんな拓のこと見てるよ!さすがだね~。」 「……で?なに。 お前、ここに俺を連れ込んで面白がるために『一緒に帰ろう』とか言い出したわけ?」 「へ? あー、違う違う。 家じゃ話しにくいなと思ってさ。」 「お前、俺に話なんてあんのか?珍しいな…。 つーか、家に誰もいないんだから、別に家でも良くね? 俺、早く帰りてぇんだけど。」 まぁ、そりゃそうなんだけど…。 なんとなく家じゃ話しづらい気もするんだよね~。 それにここにも1度来てみたかったし! 「そう言わないで、ね? 今日は特別にあたしが奢っちゃうからさ!」 「はぁ? …別に自分の分くらい自分で払うよ。お前よりは金持ってるし…。 ってお前まさか、オヤジと遊んで小遣いとか貰ってんじゃねぇだろうな!?」 「そ、そんなわけないでしょッ!!」 ったく…こいつは何考えてんのよっ。 あたしがそんな身売りみたいなマネするわけないじゃん。 「はぁ~。 …で、話ってなんなの?」 なおも不機嫌そうな顔で見てくる拓…。 は、話しづらいじゃないッ! 「あ、あのね! 拓…道明寺司知ってるでしょ?」 「お前アホか。 知らねぇわけねーだろ。」 ま、まぁ、そうよね…。 今や超有名人だし、うちのママはあんなだし…。 「道明寺司がどうかしたのか?」 「話せば長くなるんだけど…あたし、道明寺さんに会ったの。 あんたが言う、あたしの友達のオヤジってのが、花沢さんって言う道明寺さんの親友で…。 この前、西門さんと美作さんっていう人たち―――あ、いつだったかあたしをナンパしてきたオジサン2人組ね!―――も交えて、会ったのよ。」 「おまっ…どんだけ頭おかしいんだよ! なんでそんな得体の知れないオヤジ達の中に入っていくんだよ、アホっ!」 いや、得体は知れてるよ… 4人とも立派な肩書きの人たちだし。 「とにかく!…会ったの。 道明寺さんて、TVとかで見ると一見立派そうな人だけど、実際は超失礼な人でね…」 「へー。 世の中わかんねぇもんだな。」 「うん…。 で、ここからが重要なんだけど… 花沢さん達、ママと友達らしいの…。」 そこまで言うと、拓が顔を顰めた。 「へぇ…。 それで?お袋は道明寺司とも友達だっての?」 「そ、それが… 花沢さんが言うには、2人は付き合ってた…とか…。」 あーあー、遂に言ってしまった。 拓はどう思うかな…? 「……ふーん…わかった。」 そう言うと拓はいきなり席を立った。 「た、拓…?」 「俺、用出来たから、先行くわ。」 「え?ちょっと、話はまだ終わってな――――」 「柚が言いたいことくらい察しはつくよ。 お前はなんも考えずに待ってろ。」 拓はそれだけ言うと、店を出て行った。 その様子を、呆然と見守るあたし――――――――― って、“待ってろ”って何!? あいつは何をしに、何処へいくつもりなのよ!! 慌ててあたしも店を出たけど、拓の姿は既に人混みに紛れて、見つけることは出来なかった……。 *あとがき* うー(><”) 何 …疲れ果てている今、後書きすらまともに書けない気がする('A`) とりあえず、微妙な話でゴメンナサイ。。 柚を、鈍感道まっしぐらさせても良かったんですけどね。 ぇ 良かったらランクリお願いします♪ ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.03.09 20:04:20
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