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テーマ:花より男子(76)
【つくし】
「き、聞いてたんだ……。」 意外…。 何か考え込んでる風だったから、絶対聞いてないと思ってたのに。 だけどあたしは、道明寺の答えに不満を抱いた。 「でもね、道明寺…。」 「なんだよ。ちゃんと聞いてたし、答えただろ?」 「そうだけど… でも、山下さんに頼りすぎるのは良くないと思うよ! 一応自分のことなんだから、少しは――――――」 「そうは言っても、山下に訊くのが1番良いだろ。 俺が直接手取り足取り教えてやりたいのは山々だが、俺には俺の仕事があるし、 残念ながら、俺は秘書の詳しい仕事までは知らねぇし…。 曲がりなりにもあいつは俺の秘書なんだから、秘書としての腕は良いだろ。」 うん?なんか言ってることおかしくない?? あたしがした質問は、 『今日の仕事はどうなってるの?』 ――――――という感じのものだったはず。 確かに、山下さんに訊くのが1番よ。 道明寺のスケジュールを管理・調整してるのは山下さんなんだから…。 だけど、道明寺が言ってることは少しズレてる……。 何を勘違いしてるんだろ? きっとホントは聞いてなかったんだろうなぁ…。 「…なんかお前、暗くねぇ……? 俺は正論を言ったつもりなんだけど。」 「え、あ…うん。」 もう、どうでもいいや。 それよりも―――――――… 「…なんでさっき、あたしに名前訊いたの? やっぱり久しぶりだから、あたしって判らなかったの……?」 「あ?あー…あれ。 別に判らなかった訳じゃねぇけど…、つーか、俺がお前判らないわけねぇし。」 「じゃあ……」 なんで―――――…? 「…なんかよ、信じられなくて。」 「…え?」 「お前、突然いなくなっただろ? その上、ずーっと音信不通。 まさか、お前から戻ってくるとは思わなかったし。」 うーん…… 正確には、自分の意志で戻ってきたわけではないんだけど…。 そうは言っても、会いたくなかった訳じゃない。 あたしだって、道明寺のことを忘れた日はなかったんだから……。 「ゴメンね…、道明寺」 「おお。 もう、勝手にいなくなるなよ?」 「………うん。」 あたしが道明寺の前から姿を消す必要は、今のところない。 失踪したって、多分今度は道明寺のお母さんも隠してくれないだろうから、逃げるだけ無駄だろうし…。 だいたい、大本の子供達のことは、道明寺にバレてるみたいだし―――――…… でも、道明寺は何も言ってこない。 気にならない…はずはないと思うんだけど……。 だけど、道明寺から訊いてこない限り、あたしから話すのも気が重いなー…。 その後、部屋に戻ってきた山下さんによって、あたしたちは一気に仕事モードに切り替えさせられた。 始め山下さんは、化粧の崩れたあたしを見てビックリしてたみたいだけど、何も訊いてはこなかった。 道明寺の仕事は、思っていたほどハードなものでもなかった。 以前はもっと忙しく飛び回ってたらしいけど、最近では部下との信頼関係もしっかり築いてて、仕事能率も頗る良いみたい。 あの道明寺が…と少し感心してしまった。 あたしはと言えば、結局山下さんにくっついていただけだった。 …道明寺は、あまりいい顔してなかったけど。 足手まといにならないように、早く仕事を覚えなくっちゃ! 続く。。。 *あとがき* …読み返したくない...orz 多分これを書いたのは1ヶ月くらい前…かな。。 それなら早くupしろって感じですけど、在庫がたんまりないとupし難い…! *Time~*の方は全然在庫ないけど((ぶh ↓良かったらランクリお願いします♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.06.03 20:37:47
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