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テーマ:花より男子(76)
【つくし】
「…お前、何が不満なんだよ? ここに住めば、お前だって色々楽だろ。」 まったく、こいつの頭ん中は単純で羨ましいわ。 「あんたもちょっとは世間体ってもんを考えてみなさいよ。 あんたのような男が子連れの女と暮らすなんて、スキャンダルになるに決まってんじゃない!」 「はぁ?それの何処が問題あるんだよ。 確かに子連れだけど、子供は俺の子なんだから問題ないだろ。」 違う。 道明寺の子供だから余計に厄介なんだ。 「道明寺、考えてもみなよ。拓と柚は、言わばあんたの隠し子なんだよ?」 「隠し子?……ああ、そうだな。2人とも、お前やババァに隠されてたしな。」 「そ、そう言う意味じゃなくてさっ…」 「解ってるよ。でも、それがどうした。何か問題あんのかよ?」 あー……話が進まないっ! 「だいたいお前、スキャンダルだの隠し子ってうるさい。 子供達の前でそんな話すんじゃねぇよっ!」 「あ、ご、ごめん……」 あたしったらなんて無神経な…。 1番微妙な立場に立たされてるのは、子供達なのに……。 徐に拓と柚の方を見遣ると、拓はなんだか難しそうな顔をしていた。 一方柚は、不思議そうに首を傾げながら、口を開いた。 「ねぇ、ママ…」 「な、何……?」 「道明寺さんと結婚するんじゃないの?」 「はあぁ~??」 そんなキョトンとした顔して、何とんでもないこと言ってんのよ、この子はっ! 16年以上のブランクがあるっていうのに、そんな簡単に結婚とか無理に決まってるじゃないっ。 ただでさえ問題が多いっていうのに…… 「お、お前、なんだその反応はっ!? まさか、俺と結婚する気ねぇのかよ!?」 「…………あのねぇ……」 ほんと、頭が痛い。 何でこう、みんなして結婚結婚って言うのよ…。 だいたいあたし、 「…プロポーズとかされてないし。」 「あぁ、そうか。すっかり忘れてた。 じゃあ牧野、結婚しようぜ。」 「………無理。」 「はぁ!?お前、プロポーズしたら結婚してくれるんじゃなかったのかよっ!?」 誰もそんなこと言ってないし。 「道明寺、あんたは何でこんな急に結婚とか決められるわけ? あたし達、16年以上も会ってなかったんだよ?」 「急じゃねぇよ。 俺は昔っから結婚するならお前しかいないと思ってたし、お前が見つかったらすぐにでも結婚するつもりだったんだぜ?」 「いや、でもさ……」 「でもじゃねーよっ!お前は勝手すぎるんだよ!俺の子身籠もってんのに勝手に消えて!! 何で何も言わなかったんだよ!?」 「だって……道明寺に迷惑かけたくなかったんだもん…」 なんだか、段々涙声になっていく…。 あの頃は…道明寺はNYに留学する予定だった。 それに、魔女から許された期間はたった1年で、その後のことなんて判らなかったんだもん…… 「牧野…そんな泣きそうな顔すんなよ……。 ……確かに、時期は悪かったかもしれない。 だけど、なにもお前ばかりが辛い思いをする必要はなかったろ? いつもいつも1人で抱え込みやがって…。少しは相談することを覚えろよ。」 「…うっ…」 「そもそもお前、前提がおかしい。 俺に迷惑掛けたくない?俺がいつ、子供が出来たら迷惑だっつったよ? お前との間に子供が出来たら、嬉しいに決まってるだろ? 時期的にはあまり良いとは言えなかったけど、そんなことどうでもいいくらいに。 それにな、子供出来て困るようなら、避妊するし。」 「ごめんなさい…あたし勝手に…… って、あんた、何言ってんのよぉっ!」 もうっ!なにニヤニヤしてんのよ、バカ男っ! 子供達の前で、あたし達の性事情を仄めかすようなことは言わないでっ!! 続く。。。 *あとがき* すっごい久々の更新…。 これ書いたのいつだろ……3~4ヶ月くらい前!? 何 何かヤダ、意味解んない('A`)ぐはっ (読み返してないけどw藁 ぇ) どこかに隠れたい[]ヘ(ヘ ̄△ ̄;)テテテッ ↓良かったらランクリお願いします♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.04 19:47:44
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