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里山暮らし、ときどきヨーロッパ・ロングステイ

●リミン事件簿(悪意のメール)

リミン事件簿(NO,1)ネット社会の「姿なき侵入者」

ローマ朝市場1.jpg

昨年暮れの、私を名指しした「悪意のメール事件」以来、
あちこちでインターネットの功罪を話し合う機会が増えた。
加えてブログ仲間もネットの匿名社会を論評しているようだ。

インターネットの普及は、人類史上、
18世紀後半の産業革命以来の変革だろう。 
社会経済の機軸的な変革であり、
ネットは世の中の形態を大きく変えつつあるのだ。

ブログがここまで普及したのは比較的最近である。

アメリカ同時多発テロの際、地域のブロガーたちが、
大手メディアが拾いきれない町の現状を、
自分の目で見た生の情報としてリアルタイムで世界に
発信したことにより、市民権を得るまでの広がりを見せたそうだ。

非常事態の混乱する場面において、タイムリーな生きた情報を
アメリカのみならず、地球レベルで発信した人々のブログの持つ
意義は大きかったと思う。

一方で、ネット社会は、誰でも手軽に参加できる匿名社会で
あるがゆえに「姿なき侵入者」「虚構への落とし穴」といった
「バーチャル世界」ならではの危険性を孕んでいるのも事実だ。
※参考「警察庁・情報セキュリティ対策ビデオ」

先日のメール事件も、発信者は、
近所で一人暮らしをしている初老の男だった。 
職業は、マスコミ及び出版を標榜しているものの、
何で生計を立てているのか定かでない。

彼は、自分のブログで私の本の宣伝が充分出来なかったために、
私が「彼を恨み嫌がらせ」をしていると思い込んでいるとのことだ。

バーチャル世界ならではの独りよがりの思い込み‥
としか言いようが無い。

なぜならブログは非常にパーソナル色が強いものであるだけに、
それ故、似た感性の人、価値観を同じくする人が
いつしか自然と集まり、それぞれ輪になっていくものだからだ。

だから、その男のブログ上で宣伝してもらったからといって、
私にとって、さほどの意味は無かろうにと思う。
私は彼に対する嫌がらせを考えるほど暇ではないのだ。

私はアフィリエイトをやらないから詳しいことは分らないが、
アフィリも同様に、単にバナーを貼り付けておけばモノが売れる
というものではないだろう。

その商品を購入した人の共感や感動の「心」が表現されて
いてこそ、読者の「自分も買おう」という行動に
結び付くのだと思う。

根底には「あの人が良いと言うならば」の信頼感の裏づけが
必要なのは言うまでも無い。

そして、前述の男が、仮にもマスコミ系を標榜するならば、
この程度のことを知らないはずはない。
おそらく、個人的に私を気に入らない事由があったかと思うが、
今回の件では、警察に出向き知っていることは全て話しておいた。

それにしても、
彼をここまでの暴挙に駆り立てたモノは一体何なのだろう?
彼の真意は、計り知れないほど深く暗い水底に沈んだまま、
今も謎だ。
一見、屈託なさげに暮らしているかに見える男の
「心の闇」の一端を垣間見たような気がしている。

この事件のように、ネットの「姿なき侵入者」は、
私達の日常生活の中に何食わぬ顔をして存在し、
誰でも「陥れんとする悪意の罠」に嵌まる危険性があるとすれば、
これはまさしく現代のホラー映画のようなものに思えてくる。

最後に‥
本に限らず、音楽、芝居、美術、すべからくそうだと思うが、
モノを創造するクリエイターは誰でも皆「他人のプロモーション」を
当てにして作品を創っていない。

誰しも、自分の心の内から湧き上がってくる声なき声を表現しようと、
七転八倒の生みの苦しみの中から、作品をこの世に送り出しているはずだ。

だからこそ、
次はもっと良いモノをと「NEXT ONE」を追いかけるのだ。

この世の中はバーチャル世界のみならず、
現存する実社会の人間達が動かしているのだということを、
その男は知っているのだろうか。

「こう仕掛けたら売れる」の発想が最初にありきでは、
本末転倒ではなかろうか‥と私は思っている。

ともあれ、世界をつなぐ新しい柱になるであろうインターネットの世界を
一部の人間たちの間違った運用によって後戻りさせて欲しくはないと、
つくづく思う今日この頃である。

2007年1月16日


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