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カテゴリ:パリの空の下
長野県東部町に広大な農場を有する「ヴィラデスト」のオーナー。 ワイナリーで自家製ぶどうのワインまで作ってしまう、 まさに日本のピーター・メイルのような「玉村豊男」さん。 玉村豊男といったら、やはり、すぐ頭に浮かぶのは「パリの街」 昨夜、彼の本を読んでいて「半径1キロ半の日常」と題したエッセイに、一人で深く頷いてしまった。 『パリでも、それ以外の他の国でも、だいたい私のパターンは 似たようなものだ。 便利なところにある安宿に泊まって、そのまわりを歩く。 肉屋、靴屋、洗濯屋、‥一軒一軒、何の変哲もない裏通りの 店を見て歩く。舗道の具合や、信号のかたち、ゴミ箱の色‥ そんな、どうでもいいことに気をつけながら丹念に散歩する。 途中で出会う歩行者たちの顔や服装や動作もよく観察する。 そして疲れたら、カフェに入って休息する。 ほとんど観光名所へは行かず、もっぱら<半径1キロ半>の中を ウロウロしていると、不思議なことに、その国、その都市の 特徴的な姿が、かえってよく見えてくるのである。』 そう、その通りだ!私は声に出して言いながら、 寝転んで読んでいた本をパタリと置き、それから意味も無く 飛び起きて、ソワソワする。 そして、「どんなもんだい鶴巻温泉」と名づけた 私たちの里山暮らしを、つくづく考えてみる。 毎日、買出しに行く生協「ミア・クチーナ」 毎週火曜日の100円デーにまとめ借りする「ビデオ屋さん」 一ヶ月に一度のご近所医院の「ササオ内科」 たまに行く「洗濯屋」「歯医者」「美容室」 そして、うちの裏山「弘法山」や、団地近くの散歩道、 どれもこれも半径3キロ内にあり、私たちは毎日その円の中を ウロウロしているという訳だ。 そうあらためて、考えてみると、秦野の里山のみならず‥ どこに出掛けても、旅館やホテルの周りの、 それこそ何の変哲もない裏通りを、ただただ歩き回り、 惣菜屋や本屋を眺めたり、喫茶店でコーヒーを飲んだり、 地酒が飲めそうな店を物色したりと、自宅にいるのと ほとんど変わらない日常なのだ。 確かに「旅は日常」であり、「日常は旅」である。 そういう意味でいうならば、やはり「パリ」は、 観光名所に行かずとも、見るべきものが溢れている街だと思う。 クロウズした店も、ショーウィンドゥの照明は灯ったままなので、 人通りも途絶えた舗道を歩きながら、ウィンドウ・ショッピングを 誰にも気兼ねせず、心ゆくまで楽しめるのは嬉しい。 「旅は日常」であり、「日常は旅」 とりあえず荷物は最低限にしておきたいという気が無意識に働くせいか、我が家は、家具らしい家具はおろか、そもそも、あまりモノが無いことに気づく。 終の棲家は、「永遠の仮の棲家」なのかもしれない‥。 ※写真は、パリの街角とアンティークドールの店 .................................................................................... 旅の途中ですれ違う‥ 【里山暮らし、ときどきスペイン】太陽出版 定価1,260円(税込) 楽天ブックスの買物カゴはコチラです♪ ★楽天ブックス・太陽出版(全437冊中) 発売まもなく、不動の第一位! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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「玉村豊男」さんの暮らしぶり、TVで見ました。羨ましいですよね。^^
しかし、里山で暮らす里民さんも羨ましいです。なになに半径3k以内で、用事が済んじゃう!?それに温泉+川+弘法山=プライスレス!!(爆) (2006年09月06日 06時51分52秒)
ウチの近所でもチャリンコ乗って出かけたりすると
意外なものに気付く事があります(笑) ほそーい路地裏を通ってみたり結構楽しいですよね(笑) あ、今日は燻製の日です♪ (2006年09月06日 10時00分47秒)
私のテーマも「暮らすように旅する」と「旅するように暮らす」です。
生協も「ミア・クチーナ」とは洒落た名前ですね。 以前、買出しに行くお店として紹介された写真に「COOP」の文字が写っていたのでアラッ!?と思っていたんです。 (2006年09月06日 10時40分43秒)
確かに普段はその辺(会社と家の往復)でしか動いてませんが、休みになると弾けてどこかへ飛んで行きます
旅って程の事じゃないんですが、知らない物を知るっていうのが好きですね! 食べ物でも何でも・・・ (2006年09月06日 11時56分12秒)
昔、丸善だったか?「玉村豊男さん」の個展を見ました。ご本人もいらして、本も頂いたような気がしました。素晴らしい生き方をしていらっしゃいますね!
(2006年09月06日 13時29分49秒)
「旅は日常」であり、「日常は旅」とりあえず荷物は最低限にしておきたいという気が無意識に働くせいか、我が家は、家具らしい家具はおろか、そもそも、あまりモノが無いことに気づく。
終の棲家は、「永遠の仮の棲家」なのかもしれない‥。 ----------------------------- こんにちは。。 とても参考になるお言葉記憶に留めて、私自身も日常を考えたいと思います。長い旅生活をされた経験がにじみ出ていてとても有意義な言葉ですね。 私は日常では自転車での移動が多くて(買い物は自転車の前かごに入れる癖がある。)、移動距離も徒歩でないので数倍の距離になりますが、見て歩きを中心に考えたら、自転車に乗らない方が町中の様子が手に取るように分かりますね。 (2006年09月06日 17時15分24秒)
リミンさん
こんばんは☆彡 今日の日記!・・とても共感!と感動!!持って読ませていただきました♪ (・・・いつも共感と感動をしながら拝見していますよ~~~♪) 我が家から約300m以内には、今住む住宅地が出来た頃からの(安い)スーパー(商品は鮮度抜群!)とその周辺の商店(書店もあります)・安売りの酒屋さん(^^ゞ・郵便局・銀行・地域の中核図書館・外科胃腸科(その他なんでも診てくれる同級生のお父さんの病院)・内科(入院施設あり)・歯科・交番などなどがあります♪ 殆ど歩かなくても、また郊外の大型スーパーに行かなくても不自由はしません。 (・・・でも行ってしまいますが(^^ゞ) でもなぜか(・・?・・・コンビニと生協は撤退してしまいました。うちは殆どコンビニで買い物をしないので不自由はありませんが、コンビニがなくなってから・・・夜の街が眠りにつくのが早くなりました。だから静かでいいです☆彡 (2006年09月06日 17時23分04秒)
・・・続きですm(^^ゞm
>確かに「旅は日常」であり、「日常は旅」である。 僕もリミンさんと同じことをずっと考えていましたよ(=^_^=♪ 『里山暮らし、ときどきスペイン』は僕のバイブル的存在で~す。 リミンさん、いつもありがとうございます! これからもよろしくお願いします。 P.S.うちの近所の宣伝になちゃったみたいで・・・ごめんなさいm(=^_^=ゞm (2006年09月06日 17時28分58秒)
リミンブログを訪問すると、いつでも心に残る
言葉に出会えます。 そう、これだ!と感動します! リミンさんの生活と感性に裏打ちされた言葉は、重みがありますよ。 カテゴリー「12の考察」とのことですが、 120の考察、いえ1200の考察をお持ちなのではありませんか? 見せてください、もっと沢山のリミンの世界を! (2006年09月06日 17時48分14秒)
そう、こういう、つぶやき、こういう流れ…
里山読んでいて思っていたけれど、 この人は、又、本を書くかもと。 リミンさんに会った時、只者でないスケール の大きさみたいなもの感じた。 終の棲家は、「永遠の仮の棲家」なのかもしれない‥。 こういう感性が、いつか日記に登場してくるのを 待っていたような気がするの。 又、私には、新しい発見! (2006年09月06日 22時32分17秒)
半径3キロ内を,こころゆくまで味わう・・・
その味わい自体,距離的にはささやかでも,立派な「旅」なのですね・・まさに,僕の理想とする生き方です・・・あらためて気づかせていただいて,ありがとうございます・・ (2006年09月07日 00時22分01秒)
そう言えばここも3キロ圏内に生活必需品が揃いますね、最近は車ばかりで・・・少しは健康の為にも歩かないといけませんね。
(2006年09月07日 00時57分06秒)
こんばんは☆
そうですね☆ 我家の1キロ半、改めて見直してみたくなりまし☆ 我家を中心に空が気になっていまして・・・ 雲の写真を撮りためています。 いつか・・・春夏秋冬の雲の写真をまとめたいと 思います☆ (2006年09月07日 20時20分48秒)
人生(命)は神様からの借り物だって聞いた事があります。^^
(2006年09月07日 23時32分52秒)
5日の千葉市は、32℃でした。
(2006年10月02日 21時58分36秒)
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