|
カテゴリ:イタリア・ウンブリア田舎暮らし
まるで、時間が止まったかのような‥そこは中世の街並みでした。 史跡のような家と路地裏、石の家に今でも人が普通に暮らしています。 旧い石造りの家々、 決して便利とはいえない暮らしだけれど‥ 昔と同じように人々は焼きたてのパンを買い、 肉屋さんでハムを切ってもらい、エノテカでワインを選び、 チーズの店で出来たてのモッツァレラを買うことが出来るんです。 どこの家でも「我が家のマンマの味」に勝るものはないと、 何をおいても家族で食事が最優先! 週末や休日は、友達家族を招いたり招かれたり! 食事は大勢で食べる方が、やっぱり おいしい♪ みんなで、お喋りしながら ゆっくりと、 最後のドルチェ(甘いもの)まで楽しむから、 食事といえども3、4時間は、たっぷりかかる。 お招きされたら お土産は、たいてい手製のケーキを 焼いて持っていくんですって。 子供の誕生日には、学校のランチの時間に合わせて、 ケーキやチキンを差し入れすると、先生が切り分けて、 クラス中で祝ってくれるとも聞きました。 だから、誰しも、いやでもケーキ作りの名人になるみたい。 私がお土産に頂くケーキに驚くと、 『この辺じゃ必要に迫られて、誰でも いつのまにか お菓子づくりくらいは出来るようになっちゃうのよ』と。 日曜日や祭日は、長距離トラックもバスもお休みで、 日本のように商品の物流が発達しているわけじゃない。 商店もお休み、だから自分の家で作らないと、 いつでも食べ物にありつけるとは限らない。 やっぱり「おウチでご飯」は重要なようでした。 驚いたのは、買ってきたパックに入っている ハムもパンもチーズも、冷蔵庫に入れておいたのに、 3日とは保たないことだった。 そのうち、防腐剤が入っていないからだと気がついて‥ だから、みんな 毎日 買い物に出かけるんだ! 地元の商店が賑わっているんだ!と合点がいった。 世界中に十万人近い会員を擁するスローフード協会が、 イタリアの小さな田舎町から生まれたのも、 この暮らしがあればこそだと、しみじみ思った。 <アメリア旧市街のレストラン> 中世のような街並みに、ひっそりした佇まいのレストランがポツンと‥ このお店、以前はオステリアも兼ねていたそうですが、 今はレストランのみ営業していました。 <シェフも兼ねるマダム、ご主人と二人で経営しています> 地元ジビエから森のキノコ類、メニューはその日によって変わります。 外からは分からなかったけれど、 店内は温かく美味しそうな香りに満ちて‥ 楽しげに談笑するお客様たちで賑わっていました。 調味料や岩塩、お土産に少し買ってきました。 左からイタリアのペペロンチーノとグラッパ(葡萄の搾りカスで造るブランデー) それにトルコの岩塩と、粒胡椒や岩塩を挽くミルです。 これにオリーブオイルを加えたのが、シンプルな我が家のイタリアン♪ ところで、ウチの彼は「夜の旧市街」が大好きで、 暗くなると『歩いてみようよ♪』と私を誘います。 人っ子ひとり歩いていない雨上がりの夜道は、 まるで映画のシーンのようにムーディなんですが、 私は ちょっと怖かったわ‥ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[イタリア・ウンブリア田舎暮らし] カテゴリの最新記事
|