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カテゴリ:どんなもんだい鶴巻温泉
ここ数年、今頃の季節には、秦野の火祭り、 瓜生野百八松明(ウリウノヒャクハッタイ)をお届けしてきましたが‥ 今年はちょっと趣向を変えて、 ウチの下の田んぼの畦道で催す、 小さな火祭りをご紹介したいと思います。 でも、祭りというほど賑々しいものじゃない。 地元の農家の方々と町内会が一緒に行う、 季節の「火」の行事といったところです。 下大槻(シモオオツキ)百八炬火(ヒャクハッタイ)と申します。 古くから水田耕作の盛んであったこの地では、 虫害を免れるために行った「虫追い」の行事です。 場所は、ウチの団地下、 お馴染みバード・ウォッチングの散歩道、秦野市下大槻です。 田んぼ畦道の両側に並んだ百八つの藁の山。 次々と火が点けられて‥ こども神輿、おんな神輿、おとこ神輿が練り歩きます。 お囃子担当は下大槻子供会。 観客‥といってもご近所さん。 家族や親戚や友達です。 ひっそりした田んぼの中、 どこかで虫が鳴いてます。 暗い夜道を、ちょうちんの、 ぼんやりした灯りの行列が点々と続いて‥ 最後は人型藁に火をつけて、 百八つの厄払い。 無病息災、五穀豊穣を祈ります。 いつも不思議に思うのですが、 火祭りあとの帰り道、 夜風に心なし秋の気配を感じてしまう。 賑やかなのに、物悲しい、 ほとばしる、熱さの中の冷涼さ、 背中合わせの夏の夜。 こんな素朴な行事、とても好きです‥。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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