2008/10/03(金)23:41
葡萄畑のワインな暮らし
この葡萄は、昨年「ウンブリアのワインの星」でご紹介した
シニョーレ・キクチ家のブドウ畑です。
シニョーレ・キクチが、仕事でヨーロッパ中をまわった後、
自分の本拠地として選んだのはイタリアでした。
結婚して、しばらくローマで暮らしていた頃に、
リタイアされた両親や姉さんも日本から移住して、
今ではファミリー揃ってイタリア田舎暮らしの達人です。
ウンブリア州を選んだのは、
サルデーニャ島出身の奥サマのたっての希望だったそう。
ウンブリアか‥と、
先ずは、カピトーネ村に牛舎と豚小屋が付いた広い畑を
買いました。
家畜小屋のような何らかの建屋が付いていないと、
いくら自分の土地とはいえ勝手に敷地に家を建ててはいけない、
そんな州の法律があるそうです。
牛舎だったとは思えない、建て替えした↑母屋。
友人のデザイナーと一緒にウンブリアの伝統的な
田舎家を再現したそうです。
自分で少しづつ改良し続けて25年、
家族の歴史が詰まっているキクチ家の内部です。
かつての豚小屋も、今では↑素敵なゲストハウスに!
訪問した日は『今夜は外で食べましょう』と、
私達のために薪で肉、野菜を焼き、夕飯の準備です。
そして、こちらのお宅でリミンが一番気に入ったのがコレ!
長男君が小学生の頃、友達と作り上げた
「秘密の基地」です。
欲しかったのよね~ 私、こんな秘密基地が!
基地作りの名人・長男君も16歳で高校生。
イタリアの高校は五年制で、日本の短大くらいの
基礎教養を身につけてしまうカリキュラムになってるみたい。
その後、大学に行くわけですから、
宿題の無い夏休みとはいえ、勉強しなくていい訳でもなく、
みんな自宅で復習と予習、良く勉強しているようです。
そして、三ヶ月の自由な時間、普段はなかなか出来ない
自分のやりたいことを思いっきり~~ということで、
長男君の趣味は音楽♪
食事の後、夏休みの成果を披露してくれました。
弾いてくれたのは、ベートーヴェンの‘月光’
新曲に挑戦の三ヶ月、とても良い夏休みでしたね~☆
コンビニもマックも無い正調イタリア田舎暮らし。
いつしかカピトーネ村にも上弦の月が顔を出し‥
ピアノ曲流れる葡萄畑は静かに更けて‥
ワインな暮らしに、すっかりほろ酔い気分の夜でした。
※追伸
タウンニュース連載
【里山暮らし、ときどきイタリア】(ウンブリア州滞在記)
第一回‘こんなに似てる秦野とイタリア’
いよいよ今週土曜日9月13日号で~す!