「おいしい水」つながりで。
昨年の「緑のハートで会いましょう」の話の続きなんですが‥昨年の秋、二か月間のウンブリア滞在中に、イタリア田舎暮らしをレポートいたしましたが、アメーリアに暮らしてみて、今つくづく思うのは、フツーの暮らしがスローフードな幸せ感に満ちていたなぁ‥ということです。写真の、TOYOTAの赤いトラックで運んでいたのは牛乳でした。毎朝、近くの牧場から小さなチーズ屋さんに届けられます。日本のお豆腐屋さんと同じように、朝早くからチーズを作り、店の窓にモッツァレラの出来上がり時間が張り出されていました。嬉しいことに、この辺りの水も、秦野と同じように「おいしい水」で有名で、水がブランドになっています。ウンブリア州のちいさな町「サンジェミニの水」です。 ↓イタリアで赤ん坊が生まれると、一番最初に与える水は「サンジェミニの水」が良いと言われているそうですよ。こちらはアメーリアの町で一番繁盛しているバール。ここのオーナーは商売上手だともっぱらの評判でした。ジロッティ家(貴族?)で作っていたイチジクのお菓子と名前の権利を買い取って、ちゃっかりアメリア名物として売り出したところ大ヒットしたとのことです。イチジクの中にナッツや干しブドウ、オレンジピールを詰めて干したドライフルーツ。甘くてけっこうボリュームがあるので、細かく切ってワインのつまみになかなかイケます。この季節じゃないと売り出されないところがミソですね!ちょうど10月にトリノで開催されたスローフード協会が主催するサローネ・デル・グスト(世界・食の祭典)に行きましたが、ウンブリア州のブースにも、この「フィッキ・ジロッティ」がしっかり並んでいました。それにしても、このサローネ・デル・グストは、さすが、ご本家、スローフード協会本部の祭典だと度肝を抜かれた~旧フィアット社の工場跡に造られたリンゴットは、展示会場の他、会議センターやショッピングモールになっていて、その大きさといったらとても一日ではまわり切れない規模です。ウンブリア州のブース。手前の食器がデルータ焼、模様はエトルリア文化の名残です。 建物の中にイタリア各州のブースがつくられ、それぞれを代表するショップ、レストラン、バール、食の学校、特産物の工房が丸ごと引っ越して、ひとつの街を作りあげたかのような趣向です。秦野の幸せ感と、とてもよく似ているウンブリア州アメーリア。人口およそ12,000人が暮らす町。スローフード協会「チッタ・スロー宣言」をしています。ここの市長代理のサンタレッリさんと約束した「世紀の手打ち合戦!」日本蕎麦×マンマのパスタ、海を渡った「どっちの料理ショー!?」開催間近です♪アメリア市からスローフード秦野宛てに招聘状も届きました。というわけで、いよいよ10月に出掛けてまいります!【日本×イタリア スローフードな文化交流フェア】【食】の文化と共に、木の文化、和紙の文化、御殿毬の展示、和服の着付けと日本髪のデモンストレーション、その他、日本の伝承芸能を披露する予定になっております。負けちゃおられぬ、手打ち合戦!当日は、現地で解説&通訳担当のマキコ嬢、事前取材にも熱が入ってきました~ビデオ撮影をしながら石庄さんと段取りの打ち合わせです。イタリア文化交流の旅、ボランティア参加となりますが、もしも日本文化の紹介にご協力頂ける方がいらっしゃいましたらぜひ、リミンまでご一報下さいませ。●「葦牙ふぉらむ」ご参加ありがとうございました!写真提供:尾張はじめ 今回は、報告者:中川璃々、テーマ:井上ひさし「ボローニャ紀行」1に家族、2に友達、3に我が町。ボローニャ方式にみる 「私たちの街‥幸せの処方箋」を題材に話し合いました。「私たちの町は私たちがつくる」「世の中は、私たちの意志で変えられる!」奇しくも8月30日・選挙の日に「幸せな街の作りかた」がテーマに!秦野からリミンのなかまの皆さんも駆けつけてくれて、アットホームな雰囲気のうちにも中身が濃いフォーラムでした。皆さま、お疲れさまでした。「日本もチェンジの時代」に、立ち会うことになりそうですね☆