「陽の沈む国」を目指した男たち・3
太平洋を渡り、アカプルコからメキシコ横断しその後、迎えの船に乗り換えて、大西洋を渡り、イベリア半島に上陸した支倉常長の一行。アンダルシアを流れるグァダルキビール川が大西洋に注ぐ河口の町「サンルーカル・デ・バラメーダ」に辿り着いたのは、出航からおよそ一年後のことです。近くの「コリア・デル・リオ村」には、今でもハポン(日本)さんの姓を名乗る人たちが大勢住んでいて、彼等は、日本に帰らなかった支倉一行の末裔だと言われています。ついでに、私の好きなシェリー酒は、この町と「ヘレス・デラ・フロンテーラ」それに「プエルト・デ・サンタマリア」の三つの町を結んだ三角地帯で作られたものだけをシェリー(ヘレス)と呼ぶことが許されているのです。あのヘレスの人々と出逢ってしまったら、日本に帰らなかった人たちの気持ちがほんの少し分かるような気がして‥近いうち、この「コリア・デル・リオ村」を訪ねる予定です。※写真は仙台にある「支倉常長の銅像」「コリア・デル・リオ」にも同じものを贈ったそうです。