多文庫の間まで

2008/09/01(月)19:20

マン・プラス<フレデリック・ポール>

書評 SF関係(45)

8月23日SF大会が大阪の岸和田という所の某所であり、 どんなものかと覗きには行ったものの..。入場料13,000円というのは、高くないですか? プログラムには、興味のあるものもあったにはあったけど。クラシックSFのフアンとしては 海野十三(うんのじゅうざ)なんか扱ってくれないかなあ。火星兵団や太平洋魔城等があるん だけど。と、思ってしまうのでした。火星と言えば、このマン・プラスがございます。ついに 人類は、他の惑星へ移住を決意し実行に取り掛かろうとしている。実にまじめにその計画と 宇宙パイロットロジャー・トラウェイのサイボーグへの工程と妻や友人との葛藤、何よりも 自分が、人間の部分をどんどん機械に入れ替えられていく辛さが描かれている。 まだターミネーターの方が、人間ぽくってましだろうなあ。 こっちは、赤い目の複眼で像のような皮膚背中には、蝙蝠のような羽がついて...。 人間を宇宙服無しで火星の環境の中で適応させる実験?こんなの必要なのか? 火星まで7ヶ月、往復するから1年2ヶ月。火星での調査や実験の日数に地球に戻ってからの 復元手術。その間、人間としての機能は停止状態と言うより無いのだ。 脳以外は、コンピューターが管理制御している。それにしても設定は、2024年だから。 環境破壊・人口爆発・国際緊張で人類滅亡の可能性をコンピューターが90%以上と 計算したのが事の発端?でもこの数字間違いの可能性も?とにかく火星に着いた ロジャーは、奥さんを残したままで火星に定住を考え、そのロジャーと暮らす事を希望した スーリー・カーペンターが宇宙船で火星へ。複雑なんだよこの話は。 ネビュラ賞受賞の傑作です。

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