さてさて、
悲劇の6日目から一夜明け、
体調も大分快復したので本日モハイヤムに復帰!
我ながらすごい快復力!
それもこれも周りのみんなのお陰ね。
本日7日目のプログラムは…
午前:模擬スーク(市場)
午後:模擬結婚式
最初の予定では、一日中模擬結婚式の予定だったんだけど、
指導員の突然の思いつきで急遽スークごっこをやることに。
まぁ、これに限らずプログラムがよく変わる変わる。。。
なんたって、開始日も直前で変わるくらいだからね…
決めたことを全うする力は弱いけど、
臨機応変に対応する力は強いみたい(笑)
とりあえず、突然の思いつきなので、
充分な準備も無く、
お昼ご飯用の野菜やチーズの箱、洗剤の入れ物、花束 等々を売り物にし、
売る人と買う人に分かれて スークごっこをしていました。
とても印象的だったのは、
洋服をわざと変な風に着て、物乞いをする人の真似をした子がいたこと。
そう、スークには(スークに限らずだけど)
物乞いをする人も来ています。
手や足など体の一部分が無かったり、怪我をしていたり…
そういう部分を皆に見せて物乞いをしています。
ここの子ども達にとって、日常の生活の風景の中に、普通に物乞いの人が溶け込んでいて。
ちなみにこの国は、物乞いで生活が成り立つ人がいて。
困っている人を助け合うって、それがイスラムの文化なんだろうけど…
いずれ物乞いをしなくても皆が生きられる社会になれば良いのにと願う一方で、
物乞いの人がいることが普通の日常だと感じてしまっているこれからの社会を作っていく子ども達。
「どうして…」とか、「何で…」とか、
気付いて、考えないと、物事って変わらないですよね。
それが「あたりまえ」だと思って、疑問に思わなければ、そこから先に進むこともなく、それで終わってしまうんではないかなぁ。
うーーーん、うまく言葉に表せないのがもどかしいけど、
なんだかなぁ。。。なんかすごくショックを受けました。
まぁ、打って変わって
午後は模擬結婚式。
これはモハイヤムの中でも一大イベントの一つ。
花婿の男の子と花嫁の女の子を一人ずつ選び、
みんなで伝統的な結婚式ごっこをします!
式の流れも本物さながら。
子ども達も伝統的な衣装を持ってきてお召しかえ。
もちろん全員の子どもが持っているわけではないので、持っていない子はそのまま。
こういう時に日本だったら、
全員が持っていないんだったら、持ってない子がかわいそうだから、みんなやめましょうってことになることが多いと思うんだけど、
こちらは全くそういうことはないのです。
お菓子とかもそうで、お金持ちの子は毎日お小遣いを持ってきては、お菓子やジュースを買い、よく食べています。
お金のない子は黙ってみてるだけ。
でも、子どもも大人も誰もそれについて何も言いません。
持っている子は食べることができて、持っていない子は食べることができない。
ただそれだけの事実。
これは、花婿さんを外の人達にお披露目しているところ。
一方、花嫁さんは…
手にヘンナで絵を描いているところ。
14,5歳のお姉さん達がやってくれています!
それから、花婿さん一家が、花嫁さんの家へお迎えに行きます。
かわいいプチ花婿さんと、とっても美人なプチ花嫁さん。
席について、みんなで踊った後、
花嫁さんは衣装換え。
花婿さんと花嫁さんはお互いに、
ケーキや牛乳を飲ませあい、指輪等プレゼントの交換。
それが終わるとまた踊り。
そうして、今日も一日が終了。
モロッコ伝統的文化とともにいろいろ考えさせられた一日でした!