残影2人きりで初めて、夜を明かした 肩を寄せ合って、夢を語った 何でもないことが、すごく大事だった 私達まだ、すごく輝いてた ************************************** 海の底を歩いているよう 平日の朝の水族館で 水槽のガラスにおでこをつけて キラキラ光る熱帯魚を見てた 四角く切り取られた青い空間 あなたも私も波にゆられる 海の底で私達二人 この世で二人きり ************************************** 出逢ったばかりの頃は、 毎日、すごくすごく楽しかったのに 今は、何かすごく重い。 まるで翼が濡れているよう。 羽ばたきたいのに、ため息しか出ない。 あなたのする事、何もかもが 私の心に引っかき傷をつくる。 何気なくつないだ指が、ほどけそうで 慌ててきゅっと握り返す。 ずっとついて行きたい。そばにいたい。 でも何だか言葉にしづらい。 あなたのまなざしに、泣きそうになる。 でも泣かない。 もうこれ以上、 2人の距離が開かないように ************************************** 土手の上を、一緒に歩いた夏の夕暮れ きしむ自転車を押しながら どこまでも歩いていった 夕陽が川面にキラキラ輝くのを 立ち止って眺めたり あの頃の、彼の 並んだ時、私の目の高さに肩があったこととか 私に合わせた、歩き方とか 声とか、まなざしとか あの笑い方とか ************************************** 恋の終わりを予感する時 その恋はすでに終わってると思う ************************************** 走る風と一緒に、ゆけばよかった ふりむいてしまった僕らは 足がもつれて、よろめいた 風はいってしまった 僕らは、そこにひざをついて ただ、顔を見合わせた もういちど走りたかった 風になって、どこまでもゆきたかった 無心に、息もつかずに 立ち止まってしまった僕らは ただ、顔を見あわせた そして、どちらが先に口を開くか ただ、待ち続けた ************************************** もう、ついていけないと 思うたびに 私を支えた あの瞳に、気付かされる わがままなのは 私かもしれない 失うことが こわすぎる ************************************** この気持ちは伝えられないまま こうして恋は終わるのかな 何だかもう、何を見てるのか、 私には全然分からないもの 1人になるの、すごく怖い 淋しくても、信じられるものがある方がいい あなたとの距離、これ以上開かないように 私はあなたの横顔を見守ってる あなたが、もう一度私を振り返ったとき ちゃんと一番いい笑顔で、見つめ返せるように ************************************** これ以上そばにいても 私達は、同じ未来を見れない 来る日も来る日も、私達は 泣きながら思いをぶつけあった いつだって温かかった あの部屋にいれば 笑顔や冗談や夢や思い出で いつも笑い転げてた 喧嘩も悩みも吹飛ばして もう何もない 私はきしむ扉を大きく開けて 吐く息が白くなる夜に歩き出した |