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poco a poco~くららんびより

レクイエム

そこにいるのに、あなたはいない
そこにいるのに、あなたは遠い
もう今はあなたはいない

たったひとつの私の中のちいさなちいさな震える心
なかなかあたたまらない

ひとりで生きていくはずだった



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さよなら もいえなかった
どうして も伝えられなかった
聞きたいことがいっぱいあった
それよりもっと もっと話したいことがあった
あのときのあの目は どうしてだったの
あの日のあの言葉はなんだったの
たくさんの、たくさんの疑問と気まずさを残して
あなたはいってしまった

そこにいるあなたは ただ小さく ただ冷たく ただそこにいる
その指にふれたら ぽたぽたって泣けたよ
たくさんの思い出をあなたはくれた
たくさんの幸せを私にくれた
たくさんの涙を流させた
そして今も

こんなふうに おいていかれたら
私たちはどうすればいい?

泣くしかないよ

私たちはこれからも生きていく
あなたを忘れて
あなたの分も生きない
私は私の人生を生きる
そのゴールにあなたが立っていたって
気づかない振りするんだから

ばかやろう
みんないってるよ
私だってそうだよ

あなたの分も私は生きない
私は私の人生を生きていくから



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そっか。
もうそうなんだ。

いつもいつも。
光の中にいた。

泣きたい気持ち。
でも涙はもう出ない。

ねえねえ。

私はもう、こんなおとなだよ。

もうあなたより
ずっとずっと年上になったよ。


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バイクにニケツして2人は走った
黄色いネオンが次々飛び去った
背中にしがみついて息が詰まった
広くて確かなあたたかさがそこにあった
どこまでもどこまでもこのまま、
真っ黒な闇も、白んだ夜明けも
ずっと2人で走れると思った

ガードレールにもたれてキスした
熱い缶コーヒーを胸に当てて
明日はどこへ行こうかって語った
あさってはどこを走ろうかって
どこまでもどこまでもこのまま、
土砂降りの泥の上も晴れわたる空も
ずっと2人で走れると思った

ずっと2人で走っていけると思った



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夜の風の中で、一瞬指をからめたのは
最後のメッセージだったんだ

あのときちゃんと目を見ていれば
もっと勇気を出せたかもしれない

あのとき空がぐるぐるまわった
私の中で何かが動いた



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ゆれる
ゆれる

風に吹かれて

おちる
おちない

しゃがみこんで
つかんで

あるく
たちどまる

ふりかえる

もうここまであるいてきたんだ

じゃあ
きっとだいじょうぶ

まだ
まだまだ
ゴールは見えない



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私は
ひとりになりたい

全てのしがらみを脱ぎ捨てて

あたたかいぬくもりも
やわらかい笑顔も
つよく かたく すがりついてくる 確かな

でも

もう何もかもいらない

いらない いらない

たすけて たすけて たすけて たすけて

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私の中に 激しく暴れる獣がいる
私は必死でしがみついて
振り落とされないように
ただ ひたすら
「おちついて おちついて」と
つぶやきつづける

こわい

こわい

私は明日がこわい



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私の中に迷路がある。

濃霧の中、手探りで進む。

つきあたり
ひきかえし
つきあたり
ひきかえし

私は地図を持たない

つきあたり
とまどい
もがき
かなしみ

なかなかたどりつけない

出口があるなら

早く私を導いて

私の中の 苦しみを
抑えながら

針の雨も
つきささるいたみも

動揺
衝動
絶望

出口があるなら

早く私に教えて

私1人では

もう進めない かもしれない




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あのときはありがとう
あなたの瞳が励みになったよ

気を使わせたね
ほんとごめん

ほんとはあのとき
その胸に飛び込めばよかったのかな

ちゃんとひきよせてくれたのに

でも、これでよかったんだね。

ありがとう。
写真のあなたに、いつも感謝してる。


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あと一歩が踏み出せなかった。
私から手を離した。

そしてもう二度と会えなくなった。

もう一度だけ、声が聞きたい。

きいてみたかったこと、いっぱいあった。
もう二度と聞けない。



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