再会**************************************最後まで困らせたね 今ならわかる すごく子供だった あなたのまなざしに ゆるがない現実を 思い知らされた 2月の斜めの冷たい日差し 立ち尽くす私の胸をつらぬいた 今手を離したら 2度と会えない だから どうしても離せなかった 随分泣いたね あなたはずっと私の手を握ってくれた 私が泣き止むまで あなたのいない毎日が こんなふうに普通に過ぎていくなんて きっともう何もない からっぽな時間なんだと思っていた 2月の斜めの冷たい日差しが 私の背中を押してる様な気がした あなたのいない右側の景色に ふと 足を止めて眺めていた 凍りついた並木道 ただ昔に戻っただけと言い聞かせてた また歩き出すために ************************************** わたしのところに きてくれた そんなまぼろしが くるしいの まってなんか いなかった まってなんか いなかった ************************************** まわる まわる まわる 私は宙をみすえ その真ん中を のぼろとする ゆれる ずり落ちる しがみつく 汗が滴る われにかえる カンダタ 私は奈落に 落ちていく。 ************************************** きょうのきょう。 私は新しい私になる。 変わる。 きっと変わる。 変われる。 あごをあげたら、そこには求める唇がある。 のばした手の先に。 きっとある。 ************************************** 前へ前へ歩いていくって こんなに苦しかったんだ。 いくつになっても、知らないこと、多いなあ。 信じるもの。 守るもの。 沢山ありそうで。 意外と、意外と。 手のひらをそっと広げたら。 空っぽだったりするかもしれない。 みんなひとり。 いつだってひとり。 苦しい気持ちをかかえながら。 今日も、あしたも。 歩くしかないんだ。 空っぽかもしれないけど。 それでも。 歩くしかないんだ。 ************************************** あなたからもらった、たったひとつのものを 今も大事に持っていると伝えたら あなたは驚くでしょうか 哂うでしょうか 呆れるでしょうか 手のひらに握って、胸に当てると あの頃の、気持ちの揺れが あのときの、日差しのまぶしさが 今もかすかによみがえります 毎日の ちっぽけな幸せやちっぽけな悲しさの中で ひきだしの中の鈍く光るそれが 私を勇気付けます。 あの頃の私が、あの頃の私たちが、 時を越えて、疲れた私を明るく照らすのです。 ************************************** もう1度、信じてみたかった。 なんとなく。この道の先が明るくなったような気がした。 ************************************** いつも、まっすぐ前を見て歩いて行くため。 たとえそれがひとりよがりだったとしても。 間違ってない。私。大丈夫。 ************************************** 胸の中で、ずっとしまってきた言葉がある。 もうきっと、2度と口に出す事もない。 空を見上げて、胸の中で語りかける。 きっと通じている。そんな気がする。 きっといつかまた会える。 その日のために、私は生きてる。 ジャンル別一覧
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