独身を貫いた「とと姉ちゃん」

2016.07.19

カテゴリ：TV

朝ドラ

小橋常子のモデルとなった大橋鎭子(おおはししずこ)さんは

深川の材木問屋の養子、国立北海道大学卒の父　
北海道　小樽育ち美大卒の母・・・エリートの両親のもとに
東京で産まれた。三姉妹の長女・・・

父転勤のため、北海道で暮らしていたが　父が結核で東京に帰郷
小学５年生の時　父死去　家長となり喪主を務めているのが凄い。
女学校を卒業後、大学に入学したが結核で中退・・・
その後、大手銀行・新聞社勤め　当時の普通の女性とは違います。

戦後イラストの仕事をしてた花森安治さんと知り合い
「暮しの手帖」出版となるが　協力にあたって　
「仕事に打ち込むので生涯結婚はしない」と誓いをたてている。

母や妹のために　大黒柱になろうとする気持ちが強かったと思う。
「とと姉ちゃん」ですね・・・

父親を亡くした長男・長女が　弟妹たちのための働き、
自分は中卒高卒なのに　弟妹は大学卒という例を　いくつか知っている。

本気で起業する気なら、仕事に没頭しないとダメでしょう。
興味のある出版社の創業のドラマ　楽しみにしているのだが

ほんとにみたいものが　ドラマでは描かれていなくて残念・・・
脚色で　白湯とかお客に出して貧乏暮らしを強調してたが・・・
銀座の立派過ぎる事務所で総崩れ・・・女学校の親友との格差が
あり過ぎて、カフェ勤めの女性たちに対して、
３姉妹の上から目線が辛い・・・

実際は　東京の品川で８歳から亡くなるまでの８５年間戦時中も
立派な家で暮らせた恵まれた人　でも父を亡くし、
稼がなくてはいけない立場になり　知性と才能はあった・・・
ドキュメンタリーの方をみると　十分興味深いし鎭子さんが魅力的。

「暮しの手帖」の創刊、裏話だけで　半年話が作れたと思うし・・・
結婚をしない誓いを立てての社長業・・・
結婚専業主婦が当たり前の時に重い決断です。
それが　ドラマでは描かれてない残念です。

後２か月　挽回してほしいです。