映画「RRR」と「モリコーネ映画が恋した音楽家」

2023.01.15

カテゴリ：映画

公開から３ヶ月目の「RRR」
１３日が初日の「モリコーネ映画が恋した音楽家」を同時に見られるのは、
千葉では舞浜イクスピアリだけでした。
２つ見ると６時間半です。せっかくディズニーの日本の聖地に行ったのに、ほぼ映画館で終わりましたが大満足。

「RRR」
1920年イギリスの植民地政策下にあるインド。
野性を秘めた男・ビーム(N・T・ラーマ・ラオ・Jr)は
イギリス軍に連れ去られた村の少女を救うため、仲間と共にデリーへ向かう。
そこで、ある出来事をきっかけに内なる怒りを燃やす男・ラーマ(ラーム・チャラン)と出会い、
互いの身分を知らないまま親友となる。

映画『ＲＲＲ』本予告　10/21（金）公開 - YouTube
3時間、はじまった瞬間からエンドロールが終わるまで退屈しません。
ありえないくらい不死身な主人公2人、
荒唐無稽な展開にツッコミ所満載だけど. とにかくワクワク！
「バーフバリシリーズ」同様時間を忘れて見入ってしまう!

お約束のダンス、主演の2人を筆頭に群舞の人たちも含めて
ダンスのレベルが高い。アクションも凄い、インドの映画おそるべしです。
現在のハリウッド、欧州、日本では作れないエネルギッシュな娯楽に徹した
映画です。

ダンスシーン動画、
戦争前、ウクライナのキーフのマリア宮殿で撮影された。
英国の植民地だったインド・・複雑
https://www.youtube.com/watch?v=_vktceH8ZA0

映画『モリコーネ映画が恋した音楽家』本予告　1.13 Fri 公開　【公式】 - YouTube

エンニオ・モリコーネ、享年91歳。
500作品以上の映画とTVの音楽を手掛け、
アカデミー賞には6度ノミネートされ「ヘイトフル・エイト」で受賞し、
全功績を称える名誉賞にも輝いた。　

そんな伝説のマエストロに、
弟子でもあるジュゼッペ・トルナトーレ監督が
５年密着のドキュメンタリー映画。

モリコーネ自身が半生を回想、以前、映画音楽の地位が低かったため、
何度もやめようとしたことを語り、
その後、使命と誇りを手にした過程が多くの名場面と
ワールドコンサートツアーの演奏で描かれて行く。

序盤はちょっと退屈でしたが、
知ってる映画音楽が流れた後は、食い入るように視聴しました。

それは、マカロニウエスタンの「荒野の用心棒」

そしてびっくりなのは高校の時、友達と見に行った「シシリアン」
ハードボイルドなフランス映画だがアラン・ドロンが主役。
https://www.youtube.com/watch?v=zvbuG4oI5kg

この映画音楽が気に入って、これを含む映画音楽のアルバムをバイト代で買った。
「狼の挽歌」「死刑台のメロディ」の曲も入っていた。
背伸びしてた高校の頃、就職してから見たい映画は全て見てました。
毎週１本は見てた。

そしてなんといっても聞くだけで泣けてくる
「ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」

https://www.youtube.com/watch?v=9RYmWNWmKT4

https://synca.jp/uminoue/

このドキュメンタリー映画は、私生活を覗くような作品ではなく純粋に
映画音楽を追求した内容なのです。
音符が読めない私には、時に高尚すぎたりします。
クラシック音楽を現代の音楽に再構築したり、音響を音楽にしたりで、常に古典を大事にしつつ新しい試みをしている。

現在の映画音楽界の巨匠たちの活躍も、新しい表現もモリコーネが
開拓した世界の延長だと思いました。

エンニオ・モリコーネの功績をほんとに知ったのは
NHKBSで「ニュー・シネマ・パラダイス
を見てモリコーネのことをネットで調べた後です。
オードリー・ヘプバーン主演の「華麗なる相続人」「Mr.レディMr.マダム」
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」「ミッション」
彼の映画音楽でした。
https://www.youtube.com/watch?v=PuyYc0gINbU

https://www.youtube.com/watch?v=s7w-IeNR9ko

NHK特集ルーブル美術館、番組の作曲を担当。
https://www.youtube.com/watch?v=HEPYN7nBbrE

武蔵 MUSASHI（2003）
https://www.youtube.com/watch?v=QtIBrDQXixk
あらためてびっくりでした。どちらも心にしみる素晴らしい曲です。