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2006.06.06
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カテゴリ:世間話
また重い話になってしまうけど、新聞を読んでいたらまた気になることが書かれていた。
「ドミニカ移民訴訟、国の対応「違法」 賠償請求は棄却」

ブラジルへの移民もそういう感じで行っていたと思う。私はそういう歴史は殆ど知らないんだよね、ちょっと恥ずかしい。

でも少しならお母さんからきいたことあるの。

確かに記事に書かれてあるものと似たような話だった。結局おじいちゃんも日本政府の甘い話に騙され、家族とブラジルの移民を募集したらしい。当時、母はまだ高1の新学生で自分なりの夢や希望を持っていたけど、バナナの産地であるブラジルという国でその夢がだんだんと消えたと言う。

「ブラジルではバナナが沢山食べられるのよ」と、兄弟の間でよく話をしていたらしい。当時、日本では1個のバナナが100円だったそうだ。その1個を3人兄弟で分けて食べていたらしい。

おじいちゃんが希望した移民先は確かに、ブラジルの中で土地が一番広かったアマゾンだった。でも土地だけが広いけどなにも作れない土だったと、後で分かったんだって。

初めてその土を踏んだ母は泣きそうだったと言う。Jicaの人が案内してくれた土地は森の中。渡された道具はシャベルやアックスで、開拓出来そうにもない。最初のトイレは、それまで憧れていたバナナの木の下だったそうだ。

日本で言われていたことと現実がすごく離れていたが、誰の助けを求めればいいかも分からず、みんな我慢したらしい。昼も夜も働いてやっとトイレとみんなが寝れるところを立ってからスタート。でも農業は次から次に失敗する。なに植えてもその土ではうまく育てられない。しばらくしたら家族が農業を諦め、街に出ることになった。

もしかして、アマゾンではなく、サンパウロで農家を希望していたらおじいちゃんは成功していたかも知れない。でも農業を諦めることにしたおかげでみんなの人生が大きく変わったんじゃないかな。

新聞記事のドミニカ移住者たちが国を訴えていること、分からないわけでもないけど「うん~」と思う。

国に無理やり移民させられていたら国を訴えるべきだと思うが、結局移民は”募集”の形で行ったので国の責任とは言いにくいんじゃないかしら。

本当は移民の話をもっと知りたいが、いつか母かおじいちゃん、もっと詳しく教えてくれないかな?
いつか、また私の子供たちにもそういう家族の歴史としてその話を伝えておきたいね。





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Last updated  2006.06.08 01:55:57
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